はい。というわけで、本日の投稿を持ちまして『聖女と勇者と王様と私』無事完結と相成りました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893993523エンドミュージックは、椎名林檎×斎藤ネコ+椎名純平で、『この世の限り』です。
ここまでお付き合い頂きました皆々様、毎度のことではございますが、改めて厚く御礼申し上げます。
また、事前に告知していた通り、作品の応援コメント欄を復活させましたので、宜しければご感想など頂けましたら幸いです。
結末に関しては、お読み頂いた方それぞれに受け止め方があるかと思いますので、あまり解説だとか補足だとかはしたくありません(同時に何故私が連載中のコメント欄を閉じたのかも察して頂ければと思います)。
一応あとがきとして。
私にとって、今回の作品は、前回の長編『夜の王は静かに暮らしたい』と比べても遜色ないほど思い入れの深い作品となりました。きっとこの先の人生においても、忘れることのできない作品になったと思います。
前回の時もそうでしたが、連載中の二年間、頭の中には常にこの作品の存在がありました。
ただ、不思議と今現在、寂しい気持ちはありません。
やりきった、という気持ちが強いです。
楽しかった。
辛いことも多くありましたが、総じてみれば、楽しい時間でした。
とある登場人物のセリフは、実は私の気持ちでもありました。
では、折角ですので裏話を二つだけ。
ネタバレはありません。
ミソノとウシオに関してのことなのですが、この二人、実は密かな拘りを持って書いていました。
ウシオについては分かりやすいと思います。
それは、必殺技を作らないこと、でした。
私は技名を叫んでぶん殴るアクションは大好物ですし、実際自分でも色んな必殺技を考えてキャラクタに叫ばせておりますが、ウシオについてはそれはしないようと、連載当初から決めていました(アックスボンバーは別として)。
理由の説明はできません。
ウシオというキャラクターを描くにあたり、それは私にとって当たり前のことのように思えました。
次にミソノについて。
「ああ、言われてみれば」と感じて頂けるかと思いますが、それは、ミソノに謝罪の言葉を言わせない、です。
これは本当に気を付けて書きましたので、全46万字、一度たりとも、彼女は『ごめん』とか『悪かったわ』みたいなセリフを口にしていません。
正直、別に言わせても良かったとは思います。言えるタイミングは何度かありました。それでミソノのキャラ造形が崩れることもなかったとは思います。
でも言わせませんでした。
これも、なんとなくの拘りです。ただ、なんとなく大事なことのように、私には思えました。
以上、ちょっとした二つの裏話でした。
今後の予定ですが、とりあえずカクコンは今年も不参加です。しばらく何も書きたくないです(笑)。
次に新作を公開するとしたら、すっかり年中行事となったKAC2023が開催されればそこで、という形になるかと思います。
長編に関しては、既に書きたい物語がいくつかあるのですが、形にできるのはまだまだ先になりそうです。
それでは改めまして、ここまでお付き合い頂き、誠に誠にありがとうございました。
どうぞ皆様、よい物語を。
lagerでした。