あとがきってあんまり書かないんです。完結できないから。
というと問題がありますね。頑張って完結までこぎつけたいと思います。
ということで、短編ふたつ書き上げて日が経ちましたので少しだけお話をしたいと思います。ネタバレ含むよ。3000字くらいなので本編読んでから読んでくれよな!
・Push
名刺代わりの短編です。でも人を選びます。
一番最後の急転直下、あれを書きたかっただけの小説です。たったひとつの場面のために、途中のどんなに丁寧に描いた部分も、美しい交流も、その場面を引き立てるための「素材」になる。言い方は悪いですがそういう贅沢な文字の使い方が好きです。
あげておとす。大好きな言葉です。人間としては最低ですが。
私はどうせフィクションで書くならフィクションでしか許されないようなことを書きたいな、と思う人間ですので、リアルでは到底できないお話ばかり書いてしまいます。昔は実姉が大好き過ぎて姉の首を抱いて日常生活しちゃうような弟の話とか、特殊性癖が過ぎる話を書いていました。
普通に見える人間が分厚い面の皮に隠している顔。それが見え隠れする話になっていれば思惑通りです。
・Lament//Last moment
タイトル先行型。タイトルに深い意味を持たせたつもりはありません。音が好きなんです、音が。
内容としてはテーマから容易に想像できる、いまわのきわの話です。ありきたりな題材であるからこそ「美しいおわり」をいかに表現できるかに注力しました。星の下で愛する人に看取られるエンディング。当人にとっては現状考え得る幸せな終わりなのです。たとえその身体がボロボロで喀血していても。視界に映る彼女が泣いていても。客観的に読んだら悲しい終わりに見えても。
私の中ではハッピーエンドです、これ。でも死ネタは往々にして死=バッドエンドと考える方もいるようで、私の感覚のズレが際立ちますね。
主観と客観では受け取り方が違うし、見える世界が違う。その証左ということでご容赦。
以上。
またこういうふうにお話ができるように、完結作品を増やしていきたいですね。短編であれば文字数の都合ハードルが低いとわかりましたので、短編をコンスタントにあげられるのが理想です。