本日から第二章展開します。
森の賢者と城塞の蛇王です。
ヒルデリアでの事件の後、ナタたちはイザリースから逃れた民とシロで合流します。
ただ、イザリースが消えてからは世界中で変なことが起こり始めていました。
ことシロの近隣にあるザッハダエルという場所では毎日人間を殺して野外に飾り付けるという奇妙な事件が発生します。選ばれし民族の王マリウスが、近隣の民族を襲っていたのです。
これではシロにいるナタたちも安穏とはしていられません。
マリウス王に対抗すべく軍隊を立ち上げたいところですが、難民であるナタたちには援軍が必要でした。そこでナタは森をこえたところにあるノウルの古城へと出向いていきます。
無事援軍は集まるのか?
という内容です。
【解説みたいなもの】
ナタとヘルメスでの冒険でしたが、この章から戦士シェズと、学者リッリが仲間に加わって四人での冒険です。
リッリは寄り道が大好きで、すこしおっちょこちょいな賢者です。
敵は世に聞こえしザッハーク。肩から蛇をはやした悪魔で、サタンから力を得たとかなんとか。
さてリッリはどんな知恵を使うのでしょうか。
最後に「海の民」というキーワードが出ます。
タイトルにある「Sea People」です。
この名前自体は後世につけられたものです。
歴史的に該当する当時の音を探すとヘブライとなります。ヘブライには12支族がいますが、本来この12の民族はすべて言語が違います。イスラエル王国建国後は、12の兄弟と言い換えられて、同じ民族同じ言語を使います。つまり王国建国前と建国後で中身が違うことがわかります。
そして言語の違う12の民族があつまった集団をその時代に探すと海の民の活動がでます。
言語から読み解く海の民を解説しても面白いかもしれません。この海の民は当然ながら共通する言語も使います。そうしないと意思疎通ができません。このあたりから海の民の正体をあばくことができるのですが、
まあMITHRASを楽しんでもらえれば、だいたいのことはわかるかと思います。
この作品は、海の民からみたギリシャ神話です。