MITHRAS第29章「羊狩る狂戦士」始まります。
舞台はイーリアに移って、最後の攻防戦になります。
第28章「ギガントマキア」での神話回収は、ギガースたちの神話がメインでした。
古代においてギガースたちは光輝く鎧姿で描かれたと言われています。現在は裸に下半身が蛇になっています。
神話上では、ギガースの国は黄金や製鉄が盛んだったとあるので、光輝く鎧が正しいかと思います。そんんなわけで聖騎士団は黄金の鎧をまとっています。
そして下半身の蛇を、ヨルムンガンドの影響として解釈する形です。
ヘカテーの話もこの辺りに出てきます。彼女は吸血鬼の母であり、製鉄にまつわる人であり、アポロンと関係ありと、そんな感じで怪しさ全開ですね。
実際のトラビア、トラキアは十戒の国だと推定されます。なので神様には殺されません。そして神様から技術供与を経て文明化しています。ヘラクレスが活躍したのは、彼だけが十戒を結んでいないからです。
ヘラクレスはアマゾンでトラブルを起こしていますが、その内容も十戒を結んでいないことを裏付けます。つまり神族がトラキアを攻撃しようとしたときに、ヘラクレスは都合が良かったはずです。むしろ彼でなければ、トラキアを攻撃できませんでした。
そのへんの内容がギガントマキアでした。
ギガントマキアが終わってトロイア戦争、
そしてティターノマキアへの流れです。
これ実は全部10年戦争になっています。それぞれ違う戦争のように見えますが、たぶん同じ戦争です。
世界が暗黒に染まったのもこの時で10年です。天照大神の天の岩戸の話もここでモチーフです。ここでは中国語数詞で10を数えず、ヤマト数詞で数えていますね。
日本は島国ですので、縄文人がどの時代にどれだけ繁栄し消えたかもある程度追跡できるのですが、この頃に八割くらいの縄文人が死んでいるらしいことがわかっています。
日本でこれなら世界でも同様のはずです。
アースガルドもヴァナヘイムも吹っ飛んで消えるはずです。
イザナミが火の神に殺されるのがここですが、火の神はとんでもない奴です。
そんな中でトロイア戦争です。