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第21章「不死者の国」のこと

戦死者が集まってきたところで幕引きの「ブリーシンガーの首飾り」でしたが、次回はちょっとこじんまりした話になります。

ヒルデダイト将校がたくさん出てきて、これからっていうときに、ちょっと戦略的にはクールダウンする話になるでしょうか。

なにしろまだナタたちのことです。12人の仲間が集まるのですが、実はまだ12人目が出てきていません。

つまり、「不死者の国」が最後の仲間との出会いのエピソードになります。

さて、薄暗い森の中、ナタたちはある家を見つけます。
お菓子の匂いのする一軒家です。

パンくずを道しるべにしていましたが、振り返ると、そのパンくずがありませんっ。

仕方なくお菓子の家のドアを叩くと……。

ヘンゼルとグレーテル。この話は、飢饉の時になって大人が生き延びるために子供を山に捨てる話です。もっと後の時代に作られたものとされていますが、飢饉といえば、ナタがいる時代も同じです。フィンブルウィンターといって、かなりひどい状況になっています。

そしてそこにニブルヘイムがあります。
さらには、女王ヘルは、大人に捨てられた神話を持ちます。
口減らしは、ナタの時代、それ以前からずっと続いていたって話です。

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