加賀倉 創作さんから驚くべきレビューを頂戴いたしました。
ひとつは、「石炭と水晶 或いは自転車泥棒と文明の迷路」
このあと、この作品は延々と続いてゆくのですが、ホコリの話は延々地味に続きます。産業の展開の物語でもあるので、産業が高度化し文化が洗練されるにつれて微細な解像度が上がり、ホコリというものが延々と追求されることになります。
それは文明に対する人々の間の感覚と態度との差から物語の展開にも繋がります。
ふたつめは「小説なんか読んで分かるもんじゃないよ」
書き物における表現の自由と読む自由に配慮いただいた上で、拙作のホコリの件、ご理解いただけたとあると、ヒトの革新とかそういう概念を信じたくなったりするわけですよ。
でももちろんニュータイプとかテレパシーとかそういうものではなくて、知的なシンパシーを支える背景こそが日本文明のプロトコルの強靭さであると信じるところなわけなのですが。