• エッセイ・ノンフィクション

チュンチュンと雀が泣く

眠ることに努力が必要になった。
眠れなくて、不安になって、涙が三滴ほど伝う夜には、きまって貴方を思い出す。
眠れないと言えば、いつまでも起きて話をしてくれた貴方。スマホ越しに伝わる貴方の声の熱があったかかった。
黒いなにかが爆発し、上手く息が出来なくなれば、寝ていても直ぐに飛び起きて、「大丈夫大丈夫」と声をかけ続けてくれた貴方。私はその声が聞こえればすぐに落ち着いたものだ。
貴方、貴方、貴方。
眠りにつかせて、私を。

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