最後の巨匠筒井康隆のおそらく最後の短編集。
ちなみに僕は筒井康隆は天才だと思ってますし、ノーベル賞を与えていいと思いますし、スウェーデンの選考委員は、いますぐ日本語を習えばいいのにと思います。あんなにすごい日本語の力を使う人、いないでしょw
で、この作品もいろいろと言われると思うけど、往年の筒井康隆のままの断片を見させられている感触に浸りました。
ほんと、変わらないなぁ。いつまでもお元気そうで。
一つ上げるのであればやっぱり「プレイバック」かな。
筒井康隆の有名作品の登場人物が次から次へと登場します。登場させるだけではなく、チクリチクリと筒井節を炸裂させています。そして多くのSF作家の先生たちの登場で爆笑。同時に少ししんみりしました。
大昔に読んでいた作家先生たちは、もうほとんどお亡くなりになっているんだなぁ。
そして、筒井康隆が、自分史を閉じに行ってるようにも見えました。
筒井ファンへの最後のサービスが詰まった素晴らしい短編だと思います。
他の作品も全体的に筒井康隆らしいシュールな世界で満たされています。
全体的に気が狂いそうになります。
ただ、ご本人、本当にこれが最後のつもりなのか……。
「長生きするしかないでしょうが」(「プレイバック」より)
本当に長生きして欲しいです。
いつまでも、筒井先生のお話を語ってほしいです。
カクヨムに来て欲しいな。来ねえかな?