シューゾウ :えー、本日はみなさんお集まりいただき、ありがとうございます。
ドロテお嬢様:はあ? またですか……?
カルフェ :今度はなに? カルフェ、今は忙しい。
ドロテお嬢様:そもそもですよ? 貴方もカルフェさんも今はリジェクション砦で戦の真っ最中。このような場所でくっちゃべっている場合ではないように思いますが?
カルフェ :ちなみに今は『第114話 最強剣士として名高いS級冒険者シャインが城壁へと乗り込んでいた。』の直後になるよ。だから早く戦闘に行かないと。
シューゾウ :説明ありがとう。だが……うっせー! なーにが戦じゃい。こっちはそれどころじゃねーんだよ! 2人ともこれを見てくれ! ドーン!!!
ドロテお嬢様:何ですかこれは? 第8回カクヨムWeb小説コンテスト、ComicWalker漫画賞……え? 何か見覚えのあるタイトルがあるのですが……?
カルフェ :おにい凄い! 受賞してる!
シューゾウ :やれやれ。作者の人は趣味で書いているだけ、応募するつもりなど1ミリもなかったというのに、友達が勝手に応募したものだからなあ……困ったものである。
カルフェ :おにい凄い! 応募するつもりないのに受賞した。凄すぎる!
ドロテお嬢様:……はあ。
シューゾウ :やれやれ。作者は高潔。金銭などまるで興味がないというのに……かといってせっかく選んでいただいたのに辞退するのも失礼。いったいぜんたいどうしたものか……
ドロテお嬢様:死んでください。
シューゾウ :うむ。やはり死ぬしかないか……って、いや。ここは謹んで受賞を快諾するべき場面。何故に死なねばならないのか?
ドロテお嬢様:なーにが友達が勝手に応募したじゃ! 作者に友達がいるわけねーだろうが! ああん? てめーが自分で応募した癖に嘘ばっかこきやがってこのホラ吹き野郎が! 殺すぞ?
カルフェ :言われてみれば作者の人。友達いないね……
シューゾウ :おのれ。痛いところを突きやがる……だが、例え友達がいなかろうが、こういった場面。友達が勝手に応募したと答えるのがお約束。それが余計な突っ込みを入れるなど……まったく近ごろの若者は……ぶつぶつ。
ドロテお嬢様:老人特有の若者批判も結構ですが、それよりまずは言うべきことがあるのではないかしら?
カルフェ :言うべきこと?
シューゾウ :えーと。それではこのたび「異世界に転生したので冒険者を目指そうと思ったが俺のクラスは生産系の修理工。(長いので中略)やれやれ。これなら何とかなりそうだ。」が、栄えあるComicWalker漫画賞を受賞いたしました。これもひとえに応援いただいた読者のみなさまのお陰となります。
シューゾウ:ドロテお嬢様:カルフェ:作者の人:ありがとうございます!
シューゾウ :というわけで、今回はComicWalker漫画賞受賞記念+応援ありがとう記念座談会とあいなりましたわけで、どうかよろしくお願いします。
カルフェ :お願いします!
ドロテお嬢様:おめでたい席です。今日は私も素直に祝福させていただきます。
シューゾウ :よし! 早速デリバリーを注文したぞ! 届き次第みんなで乾杯。パーティと洒落込もうではないか。
カルフェ :おー!
ドロテお嬢様:パーティは良いのですが、予算は大丈夫ですか?
シューゾウ :がはは。賞金があるのだから楽勝である。
カルフェ :やったー!
ドロテお嬢様:待ちなさい。いったい何処に賞金があると言うのです?
シューゾウ :え? 何処にと言われても……賞金総額700万円だし?
ドロテお嬢様:確かに賞金総額は700万円ですが、作者の受賞した賞はどうなっていますか?
シューゾウ :えーとComicWalker漫画賞はと……記念品となっているような気がするのだが……賞金は何処だ?
ドロテお嬢様:何処だも何も最初から記念品でしたよね?
シューゾウ :マジかよ? これじゃパーティできねーじゃん……
カルフェ :でも、記念品の方が良くない? お金は働けば稼げるけど、記念品はここだけのものだよ。
シューゾウ :うむむ。働きたくはないが確かに……さすがはカルフェ! そう。作者の人は高潔。お金になどまるで興味はないのだから記念品こそ大歓迎というものである!
ドロテお嬢様:つまり印税も何も必要ない。そういうことで良いのですね?
シューゾウ :あの、ごめんなさい。印税、欲しいです……お願いします。
ドロテお嬢様:最初から素直にそう言えば良いのです。そもそもがですよ? 今回の近況ノート。このままではタイトル詐欺を疑われかねませんよ?
カルフェ :え!? そうなの?
ドロテお嬢様:受賞というだけでは、多くの人は大賞を受賞したと思うものです。作者が受賞したのはComicWalker漫画賞。きちんと記載してください。
シューゾウ :うっせー! 賞が何だろうが受賞しているんだから詐欺でも何でもねーんだよ! そもそもが広告なんてものは誇大広告が基本。何の問題もないのである。
カルフェ :そうだよドロテちゃん。大賞もComicWalker漫画賞も同じ受賞。パーティのお金はカルフェのお給料から出すから、これでパーティやろう。
シューゾウ :うおーん。ありがとうございます! というわけで、丁度ピザもコーラも届いたようなので……
シューゾウ:ドロテお嬢様:カルフェ:作者の人:かんぱーい!
シューゾウ:ぐびぐび。ぷはー、勝利の美酒は格別にうまいぜ。
ドロテお嬢様:ですが、本当、受賞して良かったですね。
シューゾウ :まったくだ。スランプで更新が途絶えた時はどうなるかと思ったものだが……何とかなるものだ。良かった良かった。
カルフェ :作者の人。受賞するの初めて?
シューゾウ :うむ。初めてWEB小説を投稿したのが2015年。あれから8年というのだから、作者も年をとるはずである。
ドロテお嬢様:漫画が出るまでにポシャる事例もありますから喜ぶのは早いのですけどね。
シューゾウ :だが、漫画という話であれば作者の人に出来ることなど、何もないのではないか? 作者の人の絵心は0であるぞ?
カルフェ :うん。ミミズがのたくったような絵だった。
ドロテお嬢様:それでも編集の人に何か希望など伝えられるのではないかしら?
シューゾウ :なるほど……まあ、しいて言うなら……
カルフェ :言うなら?
シューゾウ :俺をイケメンに描いて欲しい。それだけである。
ドロテお嬢様:……はあ?
カルフェ :カルフェやドロテちゃんは?
シューゾウ :漫画を手にとった人が最初に何を見るか? それは主人公だろうと思うわけだ。第一印象が悪ければ、つまりは主人公がブサメンであれば、それだけで圧倒的不利となる負け戦。となればここはイケメン以外の選択肢はないといえる。
ドロテお嬢様:ヒロインの見た目の方が重要なのではないかしら?
カルフェ :うん。コミックもラノベも。だいたいはヒロインが表紙だよ?
シューゾウ :確かに一理ある。だが、そうは言ってもだな……実のところカルフェもお嬢様も外見については本文に一切の記載がない。つまりは、2人はどういった顔立ちで髪の毛の色が何色であるか? それすら分からないのが現状である。
カルフェ :マジで?!
ドロテお嬢様:どこかで書かれていた気もするのですが……探すのも面倒ですね。
シューゾウ :だろう? 作者の人が知らないものを書いてくれなど言えるはずがない。というわけで、表紙はイケメンの俺が飾らせてもらうことになりました。ありがとうございます。
カルフェ :でも、おにいの外見も説明がないよ?
シューゾウ :いや。始まってすぐの文章。『俺の名前は森田 修造。30歳のナイスガイである。』これだけ書かれているのだから十分すぎる情報だろう?
カルフェ :そうなの?
シューゾウ :うむ。前世は日本人というのだから、中肉中背の黒髪にして森田な顔をした人間だろうと、熟練なろう読者なら即座に分かるはずである。
カルフェ :森田な顔ってどんな顔? イケメンなの?
シューゾウ :うむ。少なくとも俺の知り合いの森田くんはイケメンだったぞ?
ドロテお嬢様:読者は探偵ではないのですから、貴方の個人的な知り合いなんて知りません。それにですね? 熟練なろう読者ならイメージ出来ると言いましても、こちらはカクヨムですからね?
シューゾウ :世間一般では、なろう系としてまとめられるのだから一緒である。
ドロテお嬢様:……こんな体たらくでよく受賞できたものです。私はこういったコミカライズに詳しくないのですが、もしも漫画家の方からキャラクターの設定について聞かれた場合どうするのですか?
シューゾウ :どうするも何も捏造するだけである。
ドロテお嬢様:作者が考えたならそれが正式な答えなわけですが……こんなので良いのでしょうか?
シューゾウ :そうは言ってもだ。作者の人も何も考えていないわけではないぞ?
ドロテお嬢様:例えば何ですか?
シューゾウ :エルフは全員が金髪スレンダー体系。これだけは決まっている。
カルフェ :カルフェたちは決まっていないのに、どうして?
シューゾウ :どうしても何も作者の世代。エルフといってイメージする外見がそうだからとしか言いようがないわけで……
カルフェ :やっぱりカルフェたちはヒロインじゃなかった……?
シューゾウ :いや、やっぱりとは何だ? それにカルフェは間違いなくヒロイン。俺が断言するから間違いない。
ドロテお嬢様:……私はどうなのです?
シューゾウ :えーそろそろお時間も頃合いとなりました。名残惜しいですが……
ドロテお嬢様:は? まだ時間があるように思えるのですが?
シューゾウ :うっせー! お嬢様の扱いをどうするか? 作者の人も無い頭を絞って今、考えてんだよ! 分かれよ?
ドロテお嬢様:今、考えているのですか。普通は最初からプロットを……
シューゾウ :うっせー! またスランプなるぞごらー!
カルフェ :おにい。逆ギレ恰好悪い。
ドロテお嬢様:本当。逆ギレしたいのは出番のない私の方ですから。
シューゾウ :まあ何だ。こういうのはその場のノリが大事でだな? 天下の週間少年漫画雑誌ですら辻褄の合わないことが一杯あるんだぞ? つまりはでたらめでも良い。たくましく書いて欲しい。
ドロテお嬢様:はあ……まあ今日はめでたい席。私も我慢します。
カルフェ :うんうん。でも早くコミカライズ読んでみたいね。
シューゾウ :ただ前回カクコンのComicWalker漫画賞の様子を見ると、実際にコミカライズが掲載されるのは1年後とかになるみたいだな。
カルフェ :そっかー来年か。とにかく楽しみだね!
シューゾウ :まあ、まだまだ先の話だし慌てても仕方ない。というわけで、そろそろ本編へ。俺たちも戦いの続きへ行くとしようか?
カルフェ :おー! 確かリジェクション砦へ侵攻する教和国第1軍。それを背後から急襲するんだっけ?
シューゾウ :うむ。そこで朗報だ。実は今回、作者の人から地図を預かっている。添付画像をを見てくれ。
カルフェ :おー!
ドロテお嬢様:なるほど。珍しく事前に準備したというわけですね。
シューゾウ :何といっても受賞だからこの位は考えておかないとな。てめー何も考えてねーのか死ねよ。などと怒られ、受賞を取り消されては困るというもの。
カルフェ :うん。それは困るね……
シューゾウ :というわけで、俺とカルフェたちは正統帝国イグノース城を出発して東へ。神聖教和国ナポルの街で奴隷エルフを解放、今はリジェクション砦の間近に来ているというわけだ。
ドロテお嬢様:つまり、わざわざ教和国の国内を通過したのも、敵軍の背後を突くためというわけですね?
シューゾウ :距離的にその方が近いというのもある。先に出発したママさんと賢者はイグノース城から西へ大回り。そのため、リジェクション砦への到着は俺たちと同時期となっている。
ドロテお嬢様:なるほど。ですが……言わせてもらえば、もう少し分かりやすく作成できないものでしょうか……?
シューゾウ :うっせー! そもそもが今から戦いに赴こうというこのタイミング。下手くそだろうが周辺を記した地図があるだけ有難いというもの。ごちゃごちゃ言って突っ込む暇があるなら、一緒に敵陣へ突っ込むぞ!
ドロテお嬢様:突っ込むも何も、私はダミアン村で留守番。まるで出番がないのですからごちゃごちゃ言う位しか出来る出来ることはないですよね? 出番をくれるというのでしたら私も戦いますけど?
シューゾウ :……さ。カルフェ。行こうか……?
カルフェ :えーと。うん。それじゃドロテちゃん。またねー。読者のみんなも、ここまで座談会にお付き合いくださり、ありがとうございました! またね!