現在のような投稿小説サイトがまだなく、個人のサイトで作品が発表されていた頃。
さる二次小説作家さんに感想を送っていたことがあります。
私の中にあった、二次創作への偏見を見事に壊してくれたこともあり、いま以上に稚拙な文章ながら、感想を書き送っておりました。
月日が経ち、そのサイトが閉じられることになった時です。作家さんが挨拶文のなかで、私への謝辞を残していってくださいました。
当時は律儀な方だなぁと思っていましたが……
自分が書く側になって、やっと謝辞を残されていった心情を少し理解できたかなと思います。
「こういう話を読みたい」といった自己満足で書いているものでも、一方的に送り出すだけでなく、反応をいただけた時の嬉しさがハンパない。
💗 ひとつであってもです。
この💗をいただけた理由は、登場人物が気に入ってもらえたのか、ストーリーを面白いと感じてもらえたのかわかりません。
もしかしたら「もっとしっかり書け」の叱咤かも……。
拙い文章のニッチな作品だけに、読む方がいるのかさえ疑わしく思っていたなかで得られた、この言葉のないコミュニケーション(と勝手に解釈)。
一話あげるごとに、追いかけるように💗をおいていってくれる方もいて、何かしらをいっときでも共有できたかもしれない幸せにひたれるのです。