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作家デビューは若いほどいいのでしょうか?

全身麻酔の手術をしてきました。
考えてもいなかった病名に動揺と不安がつのります。その一方で頭に浮かんだのは、書くためのネタになるかも……でした。
パソコンの普及で、ずいぶんと書きやすい環境になりました。ちょっとした調べ物なら、ネットで簡単に情報を得られます。精度に関しては、その都度判断する必要があるとはいえ。
それでもやはり経験してみないとわからないことがある。たとえば今回の手術でしたら、麻酔で意識が途切れる感覚とか、必要と分かっていながら、なぜ酸素マスクを外したくなるのか、とか。
自分がいまの歳になって、徐々に書けるようになってきたのは、環境の変化もさることながら、読んだ本や観てきたものの積み重ねに加えて、体験という蓄えができてきたからだと思います。
で、ときおり耳にはさむ冒頭の問いです。
才能やセンスがある方は、若いうちからメジャーになれる。どちらも無いと自覚したら、早期のデビューにこだわらないのも一手かと。時間をかけてこそ出来上がるものがあるますから。
長期戦は楽ではありません。気持ちも焦ります。それでも書きたい欲求が勝れば続けることができます。メジャーになれなかったとしても、書く作業そのものに意味を見いだしたりも。
早くに結果を得るのは嬉しいことですが、ひょっとしたら早い故に取りこぼしているものもあるかもしれません。

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