書くもの、たいていは「犯罪」「アクション」を織り込んだ、女性キャラメインになります。
なぜ、こうなるかといいますと、自分が読みたいから。
百合作品以前に、「犯罪」「アクション」を含んだ、女性キャラメインの作品もまだ少ない。
百合作品でとゼイタクいわず、女性キャラがメインであれば、警察小説やその周辺にも手をのばすのですが、さして必要とは(私には)思えないヘテロ恋愛展開が入ってきたり、若い女性刑事と指導的な年上男性刑事とのコンビであったりして。
そうじゃないだろと心の中で叫んでいたりして。
アクションを入れたくなるのは、合気道での経験から。始めた頃は、まだ荒稽古の気風が残っていたので、結構、実戦的な動きを体験できました。ついでにMな体験も。
そこに人間の身体を使って、家具調度品から車までぶっ壊す、80〜90年代香港映画の影響が加わった結果です。自分の身体で動いた経験のおかげか、映像を観ているだけでも、アクションのおおよその流れがつかめます。書いているものに活かされているかは別として。
抑えられない、こういう作品読みたい願望に、過去の経験をミックスして、アウトプットを試みているわけです。
犯罪で、アクションで、社会人な百合作品があふれていたら、自分では書かなかった——とはならなかったでしょう。
それはそれで、いやもっとこういう展開で……と、さらに欲を出して、満足していない気がします。