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カクヨムコン参加作品と大須さん角くんの初詣続き

年末年始に公開した作品の紹介をします。
(大須さん角くんの初詣続きの小話は最後にありますのでスクロールしてください)


狂想のミーム 〜引き籠もりハッカー霧山真直の日常〜
https://kakuyomu.jp/works/16818093089529725340

あなたはわたしが生成した画像をたくさんの人にコピーして送信してください
でないとあなたは呪われます

呪いの画像生成AIを名乗るチェーンメール。そこに存在する「呪い」の本当の姿とは。
呪いの画像生成AIに対峙するサイバーホラーです。
引き籠もりの霧山真直くんをよろしくお願いします。


獣の舞踏
https://kakuyomu.jp/works/16818093091395539259

お題「つま先」で書きました。
小説というよりは、ワンシーンのスケッチのような感じです。1000文字ないので、お気軽にお読みください。
なんかこう、土の匂いが書けていたら嬉しいです。


月夜の農場で会いましょう
https://kakuyomu.jp/works/16818093089525111963

牧場物語とかスターデューバレーみたいな雰囲気のお話が書きたくて書きました。そんな内容の恋愛小説です。
概ねスターデューバレーだと思います。


あと、連載中の長編も宣伝しますね。


救済の女神はいない 〜引き籠もりハッカー霧山真直の日常〜
https://kakuyomu.jp/works/16818093089471344619

復活したカルト教団の教祖は死んだはずの女性。引き籠もりの霧山真直は過去の因縁から、IT知識と技術でその謎と対峙する。
インターネットを舞台にしたサスペンス。
霧山真直くんをよろしくお願いします!(二度目)


年末年始は実家に帰ってました。
久しぶりにイタリアン(新潟地域に存在するB級グルメ)を食べたりとか、なんだかんだ楽しかったです。



以下、大須さんと角くんの小話です。
新年のご挨拶の続きです。
https://kakuyomu.jp/users/kurehaa/news/16818093091313580536

今年もお守りの交換させたいな、と思ったので書きました。
相変わらず角くんが浮かれてます。



   * * *

 毎年お守りを買って交換するのも今年で三年目。恒例になってきた気がする。
 去年は二人で受験のお守りを買って交換した。二人とも無事合格したことを神様に報告して、お守りをお納めする。そして今年の分を二人で選ぶ。

「今年の干支は蛇か」
「蛇は嫌い?」

 瑠々ちゃんは小さく首を振った。

「嫌いってほどじゃ……あ、でも、本物見たら怖いかも」
「お守りも蛇は避けようか?」
「このくらいなら平気……だと思うけど、どうかな」

 小さな蛇のお守りを前に、瑠々ちゃんは大真面目に悩み始めてしまった。

「今年も学業でも良いかもだけどね」
「ボードゲームを作るのも学業で良いのかな?」

 不意に瑠々ちゃんに見上げられ、俺は息を止めた。

「……え?」
「角くんが、ボードゲーム作るのうまくいくようにって、それって学業? それとも仕事?」

 瑠々ちゃんは俺のことを考えてお守りを選んでくれているのだと、それが嬉しくて、嬉しすぎてうろたえてしまった。

「あ、えっと……どうだろう。学業……とは違うのかな。仕事、じゃないけど、まだ……でもいつかは仕事になると良いなって思ってるし、ならどっちかっていうと仕事?」

 自分でも慌てすぎて何を言ってるのかわかっていない。なんだかふわふわとしていた。瑠々ちゃんは「仕事か」と呟いてお守りを眺めて、それから小さく「あ」と声を出した。

「これ、良いんじゃない? 『目標に向かって進む人の道を照らす』って!」

 俺のためのお守りを見つけて嬉しそうな顔をする瑠々ちゃんの姿。そんな瑠々ちゃんのために俺は「恋愛」のお守りを選んだ。今年も一年よろしくお願いします、そんな気持ちを込めて。
 ちょっと独占欲が強すぎるだろうかとか、浮かれすぎていたなとか、後から不安になったのだけれど。それでも「大事にするね」と照れたように笑う瑠々ちゃんの顔を思い出せば、俺はじゅうぶんに幸せだった。



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