表裏編、駆け足で完結です。
まあ今後の伏線は置いたので、次回はなにも考えなくて済むようなバトル的なの書きたいですね!
それ以外だと流行に乗ってスチマギ風味悪役令嬢ものとかですね。
その先は初期から考えていた案が二つくらいあるので、まあネタには困らないです。書く速度が悩みです。
あの人が死んでも、夜空なんかに渡しはしない。
誰もが彼へ恋しても、私だけを恋い焦がれてくれたらいいの。
ああでも素敵ね。薔薇の名前が必要ないように、私達も同じだわ。
織姫と彦星。夏の大三角。ベガとアルタイル。
それも今だけは捨てて、愛し合う二人に落ちていくの。
今日の話は霧の街で起きたこと。彼もおかしそうに笑っていたわ。
ええそうね。思いっきり好きなように動いて、暴れたものね。
恋のためだと色んなものを切り捨てて、真面目な姿はかなぐり捨てて。
誰かに迷惑をかけたけど――楽しかったのよ。
まあ失敗したのは残念だけど。仕方ないわね。
だって最後にあの子、私に手加減したのよ。容赦しなくていいのに。
綺麗な顔に傷つけたくないって。これから恋人に会う女性だからとか。
……もう時間ね。じきに夜明けがやってくる。
太陽のせいで夜が去り、星が薄れて、君が見えなくなってしまう。
小夜啼鳥や雲雀の声は聞こえないけど、鵲が教えてくれた。
いずれ北極星に辿り着けば、私達は千年単位で共に日々を過ごせる。
それまでは仕事人として、天の神々に尽くしましょう。
さようなら、愛しい人。
また来年、一日だけの逢瀬まで。
七月七日まであと――。
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