先日、客と店員という間柄にしては来店するたびに親しく話しているR氏と、いつのものようにかしましく喋っていたら、こんなことを言われた。
「子供の頃は時間がゆっくり流れているように感じるけれど、大人になると早く進んでいる気がするっていうのは、子供の頃はわくわくしながらいろんな新しい経験をしているからで、大人になるとルーティンでものを進めてしまい純粋に感情を使っていないからじゃないかな」
驚いた。
よくある話かもしれないが、ちょうど短編で自分が書いたことだったからだ。
まるで自分の小説が実写化したかのようで興奮してしまい、思わず自作を教えるところだったけれど、一瞬躊躇した間に話題は通り過ぎて行ってしまった。
ほんの少しの後悔と、でもそんなこと言われた方が困惑してしまうよな、という気持ち。
ともあれ、なんだかどこか繋がっているような気がして嬉しかった出来事でした。
該当作→『バルバロイで逢いましょう』
https://kakuyomu.jp/works/16816927860185695870/episodes/16816927860185703725正確に言えば、何年か前に公開した短編集のリメイクなので、数年越しの実写化でした。