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先ほどついに、泣きむし翠の退魔録、完結しました!
https://kakuyomu.jp/works/16818023213305826143今日はいい酒が飲めそうです。
ありがとうございます。
僕としては、うまく仕上がりました。当初からのテーマを、書けてます!
なかなか苦労しました。
柱となるテーマが『素直さと弱さの統合』
ここに向かう物語でした。
いわば、自己形成小説というか、ヘッセやパウロ・コエーリョなどの世界観を、ライト文芸で描くというチャレンジでもありました。
(自己形成小説とは、かんたんには、若者の成長物語で、成長そのものがテーマの中心にあるお話です)
本作は表層的には『一人前の退魔師になり、両親と会う』という物語ですが、
その先には、『本当の自分』に立ち向かうお話が潜んでいます。
素直さがテーマなのですが、実際問題、素直に生きるのはなかなか難しいことです。
ストレスを受け流したり、見なかったことにして、傷つかないように生きる。自分をだます。
これが楽なのです。
弱さの受容とは、、『弱くていいんだ』ではないのです。
『境遇に負けず、弱さを守り抜いて生きる』ということでもあります。
たぶん翠には、『彼にとっての素直さ』へ、たどりついてもらえたと思います。
なんで弱さと素直さにこだわるか、というと、、
僕が弱いからです。
昔から気弱で、はっきりと言えず。
体を鍛えたりして、表面的な強さを得ることもありました。
でも最後に、弱さに戻りました。
弱くないと気づけないことがあったので。
そう、例えば執筆!繊細な心がないと書けない。
打たれ弱くなっちゃうけど。書けないよりは千倍いい!
でもその結果、打たれ弱いけど、復活が早いのかなって。無理してないので、、
そこで思ったんです。
みんな、弱さだと思っているものって、、、
素直さ?
素直さが本当の強さなのかな、って。
そういう意味で、『滅びの国の魔女紀行』とは、表裏のお話となります。とても似ています。あれも、ハイファンタジーで描いた、統合の物語でした。
(自己の統合とは、ユング心理学の言葉で、自分のマイナスっぽい面を許して、受け入れて、強さに変えるってことです!)
さて、だいぶ変わったチャレンジをしたお話ですが、このあたりをいくつかまとめて、ガガガ的なところにぶつけていきます。
自己形成ファンタジーという謎ジャンル。果たしてメジャーはどうとらえるのか……
アルケミストとか、世界的に売れてるじゃん。おもしろいじゃん。。
ね? メジャーのラノベやライト文芸でも、、
次は、白花冥幻譚という、伝奇ハイファンタジーを書いていきます。
これも、やはり浄化と自己の統合というテーマがあります。
幻想文学とダークファンタジーを合体させた、またまた特殊な試みですが、うまくいくといいです。
よろしくお願いします!