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連作短編ものについて

今日は創作論の脳になっているので、
先ほどに続いて連作短編やオムニバス作品のことを書いてみたいと思います!


▼短編小説について
連作短編ものを書く場合は、短編小説の技法を覚えるとよいと思います!
多少こちらに私見を書かせていただいております。
https://kakuyomu.jp/users/kou_sh/news/16817330667457619806


▼連作もののタイプ
ある程度勝手に分類します!

・コンピレーション型→コンセプトに従った、いろんな短編小説を集めたもの(新人賞では向かないと思う)

・複眼型→ひとつのテーマを取り巻く複数人の物語(伊坂幸太郎さんなどで多い気がします)

・旅物語型→移動の中での様々なエピソードを描く(キノの旅、など)

・ライト連作中編→個人的にはライト文芸で見かけるパターン。四つくらいの、キャラ中心の活躍物語があり、最後にキャラ自身の問題に立ち向かう的な

・入れ替え型→店などにくる客との絡みで、連作短編を書いていき、エピソードごとに人が入れ替わる

・アラビアンナイト型→奇妙な話が順番に語られるやつ。不思議な本を読むとか、語り部に聞くとか。(このタイプだと、多崎礼さんの連作や、タニス・リーとかが好き!)。これも、コンピレーション型と、クライマックスがあるタイプがあると思います。


こんな感じに分類してみました!
だからなに、ですが。。
もしチャレンジされる際は、なにかの参考にしていただければ、、


▼連作もののデメリット

連作ものを書く場合は、短編小説が書けないと難しく、連作の中に、ひとつでも質が落ちるものがあると、全体の足をひっぱりそうです。

あとは、一本の長い話にした方が輝くお話は、ぶつ切りになると読みづらくなりそうです。
また、普通の長編の方が、局所的なクオリティダウンをカバーしやすそう。

短編に自信があったら、連作ものは強力な選択肢になると思います。


▼連作もののクライマックスについて

大きく分けて、
・大きなドラマやクライマックスがある
・短めに終わるタイプ(まだ旅や商いは続く的な。または強烈などんでん返しで終幕)
があると思います。
いずれにしても、
本当にゆるいタイプのもの以外は、各連作のエピソードごとに、クライマックスに収斂するトリックや意味を持たせる必要はありますよね。
クライマックスは、聞き手や語り手の人物像を覆すタイプが結構多いと思います。


こんな感じで連作短編についてまとめてみました!
一般的には連作ものは、賞では食い込みにくいと聞きます。
とはいえ、たまには受賞作を見ます。
連作にする必然性や仕掛けがきちんとあれば、通用するのではないでしょうか。

2件のコメント

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