本(特に小説)は、人の成長の過程を教えてくれるものだと思った。
例えばここにある人物が成長するためにしてきたことが端的に箇条書きで記されているものと、物語のように本として出されているものがあるとする。
どちらのほうが、成長の過程を理解しやすいか。
明白だ、後者である。
箇条書きを見たほうが時間はかからず圧倒的に効率がいいように思えるが、箇条書きから得られるのは情報だけであり、そこで成長過程で思いや感情を知ることはできない。よって成長にするさまを想像できないのだ。
しかし、本を読めば、成長する過程において、人物が何をして何を感じ何を得たのかがよくわかる。人は感情が伴うことでよりアクティブになる。つまり、そういった過程の感情を直に感じられることで読み手は良い刺激、モチベーション、インスピレーションを得られるのだ。
成長するときには必ず壁を乗り越える。その壁とどう向き合ってどう立ち向かったのか。それを知ることで箇条書きのメモからは得られない躍動感を感じてより一層成長するために必要なこと、成長とはどんなものかを知ることができる。