ご機嫌よう刻露清秀です。
ちょっと燃え尽き気味だった昨今ですが、企画に便乗して計画だけでも公開することにした次第です。
今年はイベント等積極的に参加できなかったのですが、刻露は元来SF好きでして、いっちょ自分でも書いてやろうとプロットを温めておりました。自分でこねくりまわしても煮詰まってきましたので、こちらに放流させていただきます。
やや低浮上でしたが、水面下で動いている企画などもございますので、良いお知らせができるかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
以下プロット
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物語の世界観:はるか未来。人類は遺伝子編集技術を手に入れ、遺伝子編集技術で生まれた子ども「デザイン」は自然交配で生まれた「ネイチャー」と区別するために青い肌でありながら、デザインたちはネイチャーよりも身体能力が高く、頭もよく、遺伝子編集技術を行える財力もあり、世界の支配者となっていた。デザインとネイチャーは区分けされ、ネイチャーの街はスラム街と化している。主人公モミカはデザインの両親の元に生まれたデザインである。物語序盤では「あたしは完璧」と言い放ち、ネイチャーを見下しているモミカだが、大人の言いなりの自分の人生に疑問を抱き、ネイチャーに混じって暮らしているという自分の祖母を探す旅に出る。モミカはネイチャーである男装の麗人ジョーや、バーの女主人ケティーらとの交流を通じて変わっていく。
補足:デザインは遺伝子編集の結果であるということから倫理に反していると批判を受け、元々の人類であるネイチャーと区別がつくように肌を青色にすることが義務付けられている。最初は批判をされたデザインを作る技術だが、生まれた子どもたちが圧倒的に優秀だったことから、世界の実権を握るようになり、世界の富裕層は皆、子どもをデザインとして産むようになる。しかしその技術を受けれない貧しい人々は自然のままに子どもを産み続け、ネイチャーとなった。モミカは非常に優秀だが、自分と同じデザインの子どもたちが通う学校にうまく馴染めておらず、同じような人間ばかり生み出すデザインというものに疑問を感じている。
《起》
遺伝子操作で生まれたデザインの少女モミカは、完璧を自称して憚らない生意気な性格ながら、大人の言いなりになっている自分の人生に疑問を感じている。ある日、彼女が知らなかった祖母の秘密、死んだと聞かされていた祖母が実はネイチャーの街で生きていることを知り、唯一心を許せる小型ロボットのピピカとともに、自分の過去を探る旅に出ることを決める。
《承》
祖母の足跡を追ってネイチャーの街にやってきたモミカは、用心棒をしている男装の麗人ジョーと、バーのマスターをしている女主人ケティーと出会い、彼らとの交流を通じて新たな視野を開く。モミカはバーで飼っているポニーの世話や、バーの手伝いをしながら暮らすことになる。客からの聞き取りから、モミカの祖母はモミカの母をデザインとして産んだことを後悔し、ネイチャーの支援団体を立ち上げたことが明らかになる。自分の存在を否定されたようでモミカは傷つく。モミカはジョーと競馬場に行き、疾走するサラブレッドと自分を重ね合わせる。
《転》
ネイチャーの街がデザイン側からの攻撃を受け、モミカは衝撃を受ける。彼女の信じてきた現実が崩壊し、自己の存在とデザインであることへの罪悪感が増す。
《結》
モミカは苦悩の中で、ジョー、ケティの助けを借りて祖母に会う。祖母の秘密を知る旅が、彼女自身の価値観と方向性を見つける旅となる。結局、彼女は自分がデザインであることを受け入れ、デザインとネイチャーの和解を目指し、自分自身の力で世界を変えるという新たな信念を持つことになる。