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ひとりぼっちのソユーズ 感想2 ネタバレあり

 ひとりぼっちのソユーズ最後まで読んできました。ひとつ言いたいのは”ループ”は完全に『蛇足』ではないかということです。ソーネチカと結ばれたんだから、そこで終わりでいいじゃないか。ソーネチカかわいい。ソーネチカ女王様、ソーネチカもっとだせ!

 まったく月の市民として許せねぇ。そら、戦争になりますよ。まったくもう。


 作者さんの感想専用ノートにも月の市民(同士)がいたようでループものにした理由について質問されていました。(うまい質問の仕方だなあ、なんて関心してしまいましたね。今後の参考にしたいと思います)

 しかし、七瀬なつひさんのそれに対する解答を聞いても納得できず、もう一回track3を読み直してみることに。……あれ、ユーリアかわいくね?

 きっとyou copy?ってきいてi copyって返してくれる主人公が大好きなんだろうなあ、と思うととてもくゎあいい。たぶん、そのごっこ遊びをほかの人ともやってると思うんですね。それでのってくれない人、馬鹿にする人たくさんいたと思うんですよ。そんな中、律儀にアイ・コピーしてくれる主人公。内心すごくうれしいはずなんです。それは”犬”が自分に尻尾を振ってくれるのをみて喜ぶのに近いのではないかなと。自分より速く走ったことを怒った、なんて描写からも、そういう感情があったことを表しているのかなと思いました。

ユーリア:ユー・コピー

主人公:アイ・コピー

ユーリア:(ムフフ)得意げ

 そう考えると、きゅうにかわいくなってきました。tarack1では宇宙がすきなミステリアス少女くらいの印象だったのでtarack3で一皮むけましたね。


 また、track3がSF感が一番出ているとも感じました。未知の存在からのメッセージ。夢とも現実とも思える体験。宇宙とはそれくらいファンタジーなものがそこらに転がっていても許される世界だと思わされました。track2までのリアル寄り、(宇宙開拓をリアル寄りと呼ぶのはどうかと思いますが(笑))からの、非現実的な世界へ大きく舵をきったのはかえって良かったとも思えます。そういうことも起きるさ、だって宇宙なんだから。宇宙に対する夢(未知の部分)をしっかり入れていたことをSFとして高く評価したい。(いや、僕はSFなんて詳しくないけどね)


 全体的に完成度が高く、次回作にも期待しています。唯一、残念なのはSFに自分も作品を出そうと思っていることなんですよね。これと戦うのはきついな(汗)






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