つづきです!
【の為柔道修行仕らせ度就ては差付ながら本人参上致させ候間何とぞ御門下へお差加御教導願上候(の ため じうだう しゅぎょうつかまつらせたく つきては さしつけながら ほんにん さんじょういたさせそうろう あひだ なにとぞ ごもんかへ おさしくはえ ごけうだう ねがいあげ そうろう)】
じうだう=じゅうどう
さしつけ=ぶしつけ
あひだ=ゆえに、から、ので
弟は生来虚弱で、体を育むため、柔道修行をさせたく存じます。つきましては不躾ながら本人をそちらへ伺わせますので、なにとぞご門下へ加え、ご指導願います。といったところでしょうか。
柔道入門! 虚弱な弟さんは、どんなかんじなんでしょう? 手紙を書いたのはお兄さんかしらお姉さんかしら? 想像が広がります。
あと、「体育」が動名詞的な使い方ですね。現在は学科名がまず浮かびますが。
「弟」が読めなくてくずし字アプリの「みを」を使ってみましたら、「弟」は認識せず、隣の読みがなの「おとゝ」に反応してくれました。
送り字に気づかなかったので助かりました。そこから字典引いて判読できました。
でもこのアプリ、難しい文字は認識せず知らんぷりされること多いなあ……これからもっと、データが蓄積されるのでしょうが。
では、また来月!
次回も同じ本から別な手紙の例文をご紹介するかもしれません!