十二月も半ばとなりました。もうあっという間に終わるなあと思っていましたが、十二月が終わるより先に連載のストックが尽きそうです。あれ、意外と長いですね……?
というわけで、毎週水曜日17時半更新で、第4話公開しておりました。
『世界の果て、そのまた向こうの時の彼方で』
https://kakuyomu.jp/works/16817330666209952880 今回は昨年開催されていた異世界風土記「調」で書いた「北の深淵〜」でも少しだけ触れていた五氏族についてのエピソードが主人公イェリンによって語られます。
このお話と同じ世界観の『Somewhere Nowhere〜ここではないどこかへ〜』は処女作の『海の王と風の娘』よりも先にずっとぼんやりと考えていたお話で世界観は少しずつ詰めていっているのですが、こうしていろいろ設定を開示できるのも楽しいものですね。あまり語りすぎても、というところはあるのですが、未知の世界を楽しむのもファンタジーの醍醐味かなあと思うので。
いよいよ「例のあのひと」との関わりも明らかになり、イェリンの身にも異変が……ということで盛り上がってくるはずなので、ゆっくりとですが楽しんでいただければ幸いです。
それにしても、今年もカクコンが盛り上がっていますが、自作だけでなく他の方の作品を見ていても、流行り物以外はPVがなかなか伸びないなあという印象があります。初めてカクヨムに参加した3年ほど前は、なろうさんに比べるとアクセスは少ないものの、もう少し広く読まれていた気がするのですが、今はメジャーなタグやタイトルでないとだいぶ厳しいのかなあという感じがしますね。
Web小説のコンテストであることを思えばそうした最適化は必要と言われればそれまでですが、それでも自分が好きなタイプの作品が埋もれてしまうのは残念だなとも思うので、久しぶりに検索から作品を探してみたりしています。
まだ読みきれていないものもありますが、フォローしている作品は気になるものばかりなので、読むものをお探しの方はぜひ。
https://kakuyomu.jp/users/kiri_tachibana/following_works なお、勝手におすすめですが草森ゆきさんの『むこうがわの人』(
https://kakuyomu.jp/works/16817330667758134025 )を毎日そわそわしながら追いかけています。
BLジャンルで最初の頃にちょっと大人なシーンがありますが、以降はどちらかと言うと全方位心配な神近くんの幸せを全力で祈りつつ、不穏さがどんと倍で増していく様子をハラハラしながら見守る毎日。世話焼きの遠城はもとより、それ以上に神近を見守る遠城の妹の楓ちゃんや、工場の上司、コンビニバイトの先輩など周囲の人々が優しくてなんかこうすごくしんどい状況でも、誰かの善意がどこかで信じられるようなところが良いのですよね……。
このあたりは綿野明さんの『イレアの果て』(
https://kakuyomu.jp/works/16817330667692950714 )でも感じたりもするのですが。全然違う作風の作者さんなのですけれども。
こうやって思わぬ形で好きな作品に出会えるのもWeb小説の良いところですね。少しずつですがご紹介していけたらなあと思います。
散漫な文章になってしまいましたが、インフルエンザなどもじわじわ流行している様子ですし、一気に寒くなるとの予報も出ているようなので皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
ではでは。