こんにちは。2月ももう20日。来月になるとまたKACが始まるのかなあと皆さんワクワクしているご様子もありますね。そんなこともありまして、昨年アドベントの時期に投稿していたりんごちゃんのお話のクリスマスまでのエピソードを本編に続けるかたちで公開し始めました。
『緑森洋菓子店と齢七年のりんごの木』
https://kakuyomu.jp/works/16816700427239307283 Advent 2022は全11エピソード、毎日11:50更新で、最終日の2/28だけ夕方に最終エピソードを公開します。これでひとまずりんごちゃんとトーゴのずいぶん気の長い恋のお話はいったんおしまいとなります。
基本的には以前公開したものとあまり大きくは変わらない予定ですが、アドベント時期は日々更新で慌ただしかったのでできれば終盤は少し加筆修正できればなあと思ってはおりますが、どうなりますことやら。お時間のある時にでも、ゆるりとお付き合いいただければ幸いです。
さて、近況となりますが、今はファンタジーの新しいお話を書いています。
ファンタジーは敷居が高い、みたいな言説をちらちら目にすることがあって、改めて自分の作品を振り返ってみると、初めて『海の王と風の娘』を書いた時から、基本的には自分の好きを詰め込んで書いた結果、気に入ってくださる方がちらほらいて、おかげで続けられてきたんだなあと感謝することしきりです。
Web小説だとそもそも読んでもらえるかどうかも時の運、みたいなところがあって(読まれるためのテクニックはいろいろあるのでしょうが)、ある作品を読んだからといって、次の作品も必ず読んでいただけるとも限らないし(むしろそうでないほうが多い)、それはそれで気楽だったりもするのですが、公募や企画などで必ず誰かが読む前提で書く物語はなんだかすごく身が引き締まる感じがしています。
いつもはあまり深く考えずにキーボードを叩きながらお話を作って、それなりに辻褄を合わせてそのまま書き切るのが常なのですが、今回は珍しく難航しています。書きたいことは浮かんできても、一つの物語として収まりきれず1万字書いたところでいったん破棄し、改めてプロット(というよりはあらすじ)を書いて最初から書き直す、ということをしていたり。
正直、書くことってこんなに難しかったっけ……? と初めて壁にぶつかっている感じなのですが(遅い)ここを乗り越えたらきっとなんか少しくらいは成長できるんじゃないかなあと、悪戦苦闘しながらも書き上げたいなと思っている所存です。
北の〜もなんだかんだ半年くらいかけて書いていたのですが、とにかく1〜2万字の短編に収めようとすると、書きたいエピソードと描写の厚さに悩んでしまって、特にファンタジーだと世界観を詰めているだけであっという間に文字数が増えてしまい、物語の展開が遅くなってしまう。
以前、ある方が文のリズム、軽重と物語の緩急について語ってらしたときになんだかすとんと腑に落ちたことを思い出します。
十万字の長編と短編では緩急は変えなければならないだろうし、その分、削るのは描写なのかエピソードなのか、ということを考えるのも大事なのかなと。このあたりは全然違うと言えば違うんですが、ScrumのSprintの考え方とちょっと似ていて面白いなと思ったりも。
何だか長くなってしまいましたが、書くこと自体は相変わらず好きなので、いろいろ迷いはありつつ楽しく続けていけるようにゆるゆる頑張っていきたいと思います。
そんなわけで、今はなかなか長編を読めない状態(読んでる途中で自分の物語はどうだろうって考えたりしてしまって)なのですが、また書き終えたらゆっくりとお邪魔させていただきます。
寒さは緩んできたような、そうでもないような。ともあれ心も体も調子を崩しやすい時期でもありますので、皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。
ではでは。