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死神少女と社畜女 こぼればなし ※なんでも許せる人向け

※死神少女と社畜女のネタバレを含みます。

※なんでも許せる人向け。

























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 〇キャラ紹介

 ・浅上 まゆ:社畜女という割に、社畜としての描写は序盤二・三話くらいしかない余命一週間ガール。ゆなに背中を押されてからの様子を見るに、人目を気にしてなかなか動けなかったが、ねっこは思い切りのよい性格。ただ自信はないので、やってから「これでよかったのかな……?」と自身がなくなってくるタイプ。仕事は本人や周りが想ってるほどできないわけではなく、焦らせるから余計に出来なくなってた部分が強い。要するに扱い方の問題。再就職先の館長の元で、生暖かく見守られながら今日も写真を撮っている。
 自信がないが優しい性格ということで、図らずも年下キラーとして覚醒してしまった節がある。人をたっぷり甘やかせるし、自分もたっぷり甘えられるため、愛情に飢えたゆなとゆあがほいほいついてくることになる。作中で一番おいしかったのは、川沿いで食べたサンドイッチ。

 ・城ケ崎 ゆな:死神少女という割に、ノートは持ってないし、『可』と『見送り』もつけない余命たっぷりガール。死神の眼の設定はどう考えても某死のノートからパクってきた。勢いがいいように見えて、向こうから好意を示されるとたじたじになる、攻め偏重気質。でも攻められるのもまんざらじゃないあたり、まゆとやっぱり噛み合いはいいのかもしれない。
 母親からの独立欲求が強いため、色々とわかったようなことを言っているが、本質的にまだまだ愛情が欲しいお年頃。思春期ゆえの反骨精神はあるが、根っこは真面目なので、なんだかんだ、死神の仕事はまっとうするし、それまでのクライアントともコミュニケーションはとろうとしてた。(そんなことやろうともしない死神の方がやっぱり多い)ちなみに自殺の一件のあと、何事もなかったようにすっかり落ち着いたので周囲は『年上の同性の彼女の存在を認めさせるのに悩んでいたんだろう』と勝手に納得してたりする。


 ・ゆあ:重い家庭背景だけをチラ見せして颯爽と去っていった、一般通貨激重幼女。悲しい家庭環境に振り回された悲劇の子……に一見見えるが、本能的にどうやったら自分が心配されるか、真に自分に対して向けられている愛情は何なのかを理解している、聡すぎ幼女。多分、無事成長したら、それなりにしたたかな性格になる。愛情不足、虐待環境、とゆなと共通点は多々あるのだが、絶妙に相いれない。相いれないのだが分かり合ってはいるという、果てしなくよくわからない関係。
 ちなみに、同年代に対して激烈に愛されムーブをかまして人気になるが、本人は多分、子どもの頃命を救ってくれた女性にぞっこんになっている。正直、一話で退場するにはあまりに惜しい逸材。そして、ゆなは完全なるライバル認定となっており、10年もすればがっつり取り合う仲になる。そして喧嘩する二人の隣で、まゆは『もしかして自分はロリコンなのでは……?』と独り悩むのであった。南無。


 ・元上司:死神の方の上司。あまりに設定が複雑すぎて、エピローグの癖に完全に脇道にそれてしまうため、大幅カットでお送りされた不憫な地蔵。正体は地蔵菩薩、まあ要するにお地蔵さま。地蔵菩薩の役割は仏教的には『次の仏が生まれるまで衆生の全てを救い続けること』なのだが、次の仏が生まれるのが概算およそ50億年後。ブラック企業も真っ青な重労働仕様に、常に楽したいと嘆いている。
 賽の河原で早死にした子どもを三途の川の向こうまで、送り届けるのも仕事なのだが、最近賽の河原が満杯だよと担当の鬼に相談されて死神制度を作ることに。ただ、余計忙しくなってる気がしないでもない。基本は慈悲に満ち溢れた優しい人?だが、今は過重労働で心が死んでる。あとおんなじ説明を何回もしてるので、つかれて若干、説明放棄気味。そんなんだからクソ上司呼ばわりされるのである。
 そんなこんなで、全国からお供えされる缶コーヒー(カフェイン)とおまんじゅう(糖分)を糧に今日もせっせと衆生を救っている。ただ悲しいかな、50億年後の安眠は果てしなく遠い。ある程度、仕事が片付いた明け方に、ネットサーフィンで救われた人の様子を探るのが、せめてもの癒し。最近は、ゆなとまゆにクソリプ(愚痴)を飛ばすことでストレスを発散してる。


 ・ゆな母:この人の経緯について語りだすと、正直話題があとがきと思えないほど暗くなる、とんでもマザー。まあ、色々苦労はしてるのである。作者の作品では結構な頻度で登場する、愛情はあるけれどやり方を間違えてるタイプの親子。というか、この作品の親、そんなやつらばっかである。暗い話題を避けて話すと、中高の部活は卓球で左利きシェイクハンドの前陣異質型。ブロック主体で相手のミスを誘う戦形に多くの対戦相手が苦戦した。その鉄壁の防御力に、高校の頃についたあだ名は「鴨川のぬりかべ」。決して身体の一部を揶揄したわけではない。
 色々と悩んで、娘の幸せを改めて考え直し、ちょっとずつ変わっていこうと決意している今日、この頃。それはそれとして、娘が若干、色ボケが入っている気がして、まゆに迷惑を掛けないかちょっと心配。まゆとはたまにお茶をしたりして娘の話をしたりする。まゆのことは、最初は警戒していたが、なんだかんだ良好な関係を築いている。このまえスポッチャにまゆとゆなを連れていったら、卓球があったのでつい大人気なくぼこぼこにしてしまった。ゆなに散々文句を言われたが、なんだかんだ楽しかったので、また誘おうとこっそり考えている。山羊座のB型。


 ・館長:最近、腰が痛くて荷物持ちが欲しくなったので、まゆを雇った老年の写真家。昔は奥さんと二人で写真館を経営していたが、奥さんが早逝したため、それからは独りで営んでいた。無口で寡黙な職人気質、として周囲からは一目置かれているが、本質的にはシンプルに口下手。最初はまゆが持ってくる機材を間違えたときに、軽く叱ったら、まゆはトラウマで取り乱してしまった。それを見て、別にそこまで慌てて欲しいわけじゃないという思案の末、おまんじゅうを渡したら、まゆが呆気にとられて慌てなくなったので、以降その手を常用している。
 シンプルに淡々とものを言う質なので、まゆとは意外と相性がいい。最初は荷物持ちくらいにしか考えていなかったが、なんだかんだまゆにデジタル面を任せて、店の他の部分も任せるようになった。最近の困り事は、まゆがネットでページを作ってから、仕事が少し増えて老体にはきついこと。ただ、少し楽しんでいる節もある。この前、まゆに『太ったか?』と聞いたら、『館長のせいです!!』と思いっきりキレられた。体力を戻すため、現在タバコは禁煙中。






 〇タイトルのアレ
 特に脈絡もなく貼られる作者の好きな小説。(敬称略)

 『死神の精度』伊坂幸太郎

 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

 『ダンス・ダンス・ダンス』村上春樹

 『博士の愛した数式』小川洋子

 『今夜は眠れない』宮部みゆき

 『インシテミル』米澤穂信

 『人間失格』太宰治

 『そして五人がいなくなる』はやみねかおる

 
 正直、途中原型ないのがあった。

 全部知ってると凄いと褒めてもらえたり、もらえなかったりする。


 

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