これにて「幽かに灯る」は終わりです。プロットは何となく書いていましたが、八幕と九幕はかなり迷いながら書きました。自分にしてはかなり早く一作品終わったなあという感じがします。ちなみに最後を見てお気づきの方いらっしゃると思いますがジェイムズ・ディプトリー・ジュニア著のたったひとつの冴えたやり方、私すごく好きです。
小夜は生きることに貪欲だけど、春日の方は淡白。これからも彼らはお互いに共依存しあっていきていくのかな。何だろう、なんかきっと小夜は迷っていたのだろうな、と思います。自分はすでに死んでいて成長もしない、春日はこれからも生きていつかは家庭を築く。死んだ当初は気が付かなかったけど、後々そこに自分が居ていいのかって思うようになったのかなあ、と。対して春日もいつかは別れの日が来る、だけれどそれを受け止めきれる自信も無いみたいな。あと彼は母親に対するコンプレックスがあるから小夜の心に寄っているというかなんというか。何か特別な感情を抱いている感じ。読んでいる方に伝えきれたかは謎。伝わっていたらいいな……。
なんか序幕と終幕は始まりにしても終わりにしてもこの題名を使いたかったという。なんか決まっていない終わりになったこと後悔してます。余談ですが時雨沢さんも大好きです。
三幕は土左衛門で、四幕はお疲れさまとお憑かれさまをちょっとかけていたり。個人的には三幕が好きです。流星の所、あれは小さい頃に本当にそう思ってました(笑)
最後のやつは地元の新聞に投稿して、載らなかったやつです。文字制限があると難しいですね…! 今度はもっと話を練ってから投稿します…!
幽かに灯る、お付き合いありがとうございました。他にも続々と上げる予定なので、読んでいただければ幸いです。