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【ソラとチハルの千アヤ講座 Vol.01】「退魔拾弐本家って?」

※この企画は勢いで執筆しています。ご了承ください。



「空とー」
「千春のー!」
「「千アヤ講座ー」!」

「…なんすかこの企画、ふざけてんスか」
「至って真剣なおまけコーナーだが」
「おまけって」
「えー、『千羽高校アヤカシ連盟』について、用語の解説や裏話等を紹介していこうと思う。私は北条院 空、気軽に『お姉様』とでも呼んでくれ」
「…空さん、こういうノリ行けるクチなんです…?あ、自分は伊田 千春、ヨロシクっス」

「…Vol.01って、連載するんスか!?」

【退魔拾弐本家】

「ちょくちょく聞くけど、結局よく分かんないんスよね…」
「…元々、退魔士はごろつき同然の荒くれ者が多くてな。彼らを纏め上げ、対怪異の組織を設立した者達―それが退魔拾弐本家の初代当主とされている。文字通り、十二の家の共同体だな」
「…根住会長の、御先祖様、ですか」
「ああ。根住、牛若、寅井、卯野、辰宮、蛇神、相馬、日辻、猿渡、鳥谷、犬飼、宍戸。この十二の家を退魔拾弐本家と呼ぶのだが―十二神将、十二支に由縁がある、そんな話を聞いたことがある。真偽は知らん」
「…待って下さい。じゃあ、うちの生徒会って」
「あそこまで拾弐本家の血が並ぶとはな。…なにあの魔窟」



「そういや、何で生徒会に蛇神さんだけいないんスかね?」
「…一応、名簿には名前があるな。二年生で、留学中となっているが」
「何で名簿持ってんスか」
「有希殿から写しを拝借した」
「そういうのって外に漏らしちゃダメなモノだと思うんスけど…」

【羽生 有希】
「そういや、羽生先輩はたこ焼きなんちゃら本舗じゃないんスね?」
「退魔拾弐本家だ、覚えろ。…全く。そもそも彼女は退魔の家の生まれでは無い」
「………はぁ!?嘘でしょ!?」
「五月蠅い!…確かに現代でこそ珍しいが、前例はいくらでもあるのだ。突然退魔の素質がある子供が生まれてきた、なんて事柄なんざ図書館にいけばいくらでも調べられる」
「そんなの図書館にあっていいんスか」
「どうせ『此方側』以外からは創作物の扱いだ。忌子鬼子の類として語られるのは退魔の素質持ちか、あるいは―」

「………大丈夫ですか。息出来てませんよ」
「…悪い。ともかく、有希殿は退魔の家の生まれではない。私が保証する」
「そうっスね!美女ですし!」
「………」

「ということで、今回は此処まで。次回より千春は怪我の事情で降板、別の方を代役でお呼びする」
「…え?俺、怪我なんて何処も…」
「安心しろ、鞘で殴るだけだ!」
「(首が折れる音)」

―次回はゲストとして白部 響さんをお呼びします。お楽しみに!―

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