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微妙な響き

 その声は強く時には人を威圧するんだ。だけどその声に優しさとか、含まれた甘さに気がつくと僕の胸はザワザワと落ち着かなくなる。
 意識していないのに微調整された対旋律みたいに女性にしては低音の心地よい響きが耳に残る。
 そしてどうしても話したくなる。
 仕事の話とか友達の話、話題なんてどうでもよかった。あなたの声で満たされたいなんて欲望が湧き上がりいっぱいになった。
 彼女の容姿や仕草が声の響きと共に僕の目に映る。
 一瞬で奪われたのだと僕はまた苦笑いした。

 恋愛小説書こうかと思う。

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