どうも新城にあです。
けものフレンズSerenade、如何でしょうか。
ジャパリパークに願いを届ける為に二人の少女がフレンズと共に歌で戦い続ける物語となっております。
ここがジャパリパークじゃなくてもいい、私たちの大好きな想いが詰まった場所。
それが新与那国島。
またの名を「ゲネシスアーク」と言います。
Prologueから2話までかけて新与那国島の創造を描いてきました。
ここでひとつ、「サヨの歌詞」についてお話しします。
1話ヒナミ編で、アサヒがメロディをつけてくれなかった歌詞というのは、「Lost song」から始まったサヨが歌を失った後に書いた歌詞です。
今日は特別にその中から、Lost songの歌詞を公開します。
サヨちゃんから許可は得ていますが、彼女の過去を知らずにこの歌詞を見ると、とても痛々しいものになっています。
それを了承の上で、歌詞を公開します。
言の"刃"で明日を貫いて
静寂で歌を切り裂いて
重なる心に交わる雑音―ノイズ―
友に捧げた私の歌は
全てを壊す呪いになった
もう後戻りはできない
もう何も失うことはない
胸の鼓動が静かに止まる
私を想う悲しみの叫びを
孤独の檻で世界を閉じた
もうここにはないの
歌なんてものはない
あの日から全てを失った
陽だまりのようなあの笑顔は
血液に塗れ歪んでしまったの
Lost Song
Lost Future
涙は枯れてしまったの
これ以上悲しむことは無いから
君の胸で流した痛みは
誰にも分かってはもらえなかった
たとえ君が優しさに溢れた
陽だまりだったとしても
もうここにはないの
未来なんてものはない
あの日から全てを失った
明日なんてものはもう来なくて
過去に取り遺されてしまったの
Past Song
Never Future
もし世界を巻き戻せるのならば
もう一度君に逢って抱きしめたい
そして孤独な私の言の"刃"で
君を貫いて静かに散るの
もうここにはないの
歌なんてものはない
あの日から全てを失った
陽だまりのようなあの笑顔は
血液に塗れ歪んでしまったの
Lost Song
Lost Future
Past Song
Never Future
シングの鏡写しのセルリアンが奏でたセルハーモニーを聴いたシングには、この歌詞がココロに聞こえていたのです。
そして、呪いの歌にハーモニーを奏でようと歌ったのが、現在ボーカルデモを公開している「うたうよセレナーデ」になっております。
ヒナミへの呪いの歌はもうひとつの「サヨのための歌」によってハーモニーを奏でて、祝福の歌へと転じたのです。
それがゲネシスアーク、創造の方舟の誕生でした。
私は彼女達に意味を与えたかったのです。
一度、「これはけものフレンズでは無い」と連載を辞めてしまったあの物語をもう一度やり直すには、この過程が必要でした。
みんなが想像しているようなけものフレンズじゃなくてもいい。
私たちの楽園はジャパリパークじゃ無いけど、歌でパークと繋がっている。
それを伝えたくてこの物語を描きました。
生まれ変わった彼女達をどうか、愛してくれると嬉しいです。
Sing/phonia代表 新城にあ