• 二次創作
  • 現代ファンタジー

創造の方舟 想像上のアニマルガール達 偽りの神話

ジャパリパークに辿り着けなかったヒトの王は沢山のアニマルガールを生み出しました。
願いに辿り着けなかったものは、イメージを暴走させてしまう。
そのイメージの暴走によって生まれたのが創造の方舟。
想像上のアニマルガール達。
でもアニマルガール達は王の事を愛していました。
王はここが私たちの楽園なのだと、ここがジャパリパークなのだと信じ続けてきました。

でもある日、王はアニマルガールの前から逃げてしまいました。
ここがジャパリパークでは無いと気付いたのです。
イメージの暴走は、止まる事を知らず…。

王は生み出してしまいました。
この世界の神話を。
この星の歴史、この星の記憶…そして、この星そのものを。
でも、この星にはサンドスターという奇跡を叶える物質がありました。
王の生み出した神話はサンドスターによって姿形を変えこの星に誕生しました。

それがティアマトのアニマルガール。
この星を愛する者から生まれた、純粋な愛のけもの。

しかしティアマトは王の前には姿を現しませんでした。
この星が起こした洪水によって、王はジャパリパークに辿り着けなかったと知っていたからです。
ティアマトは姿を隠して創造の方舟にやって来ました。
創造の方舟のフレンズ達はジャパリパークのあらゆる技術を使って外からくるセルリアン達に立ち向かっていました。
とあるフレンズは、勇気を振り絞り皆をまとめ、とあるフレンズは、セルリアンに対抗する為の武器を作り上げました。
とある者は愛する者のために力を振るうと約束し、とある者は王の心に寄り添っていました。

そしてとある者は…。歌が歌えなくなってしまいました。
歌を歌う勇気が無かったのです。彼女は歌を失ってしまいました。
王は私を思ってこの場から逃げたのだと教えてくれました。
でもティアマトは知っていました。
ジャパリパークに、歌が大好きなフレンズは沢山居ると。
でも、ティアマトがジャパリパークの事を沢山教えてしまったら…想像上のアニマルガール達のイメージは更に暴走してしまい…。
獣の姿になってしまうのです。
理性を失い、想像上の獣(ビースト)になってしまうのです。
ティアマトは、歌が歌えなくなってしまったフレンズに教えました。
貴女には、今もジャパリパークで頑張っている仲間がいると。
ティアマトは彼女の心の不安を取り除いてあげました。
貴女には仲間がいるから、どうか安心して欲しいと。

そして歌えなくなったフレンズは勇気を取り戻し、創造の方舟に沢山の歌を届けました。
フレンズ達は王を連れ戻し、一緒に歌おうと励ましました。

そして大好きな物が一杯詰まったこの場所は、サンドスターの奇跡によって島になりました。
ここはジャパリパークじゃ無い。
でも私達の大好きなものが集まってる。
ここはゲネシスアーク。
またの名を、新与那国島と言いました。

つづく

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