ヤナギサワ　カズキ

9世紀初頭、アッパース朝のマムルーク（軍人奴隷）は、自身が他国から購入された奴隷兵であるという自覚がなく、オスマン帝国軍と戦い続け社会的な評価を高めていったといわれています。本稿…

本稿のお題にあたって私が思い浮かべた作品はカフカの「変身」でした。幸い虫の生態や解剖学的研究は人間以上に未解明な部分が多く、SFの題材として使いやすいと考えました。個人的に虫の中…

私は今回の作品を書くにあたり、ミステリー要素を入れることで物語を構造的に面白く出来ればと思い、私と彼の正体を最後まで明らかにせず、謎解き感覚で物語が進むよう、助数詞や主語、状況設…

本稿には『始まりの章と終わりの章が同一の文章で、物語が全く同じ内容で無限にループする』という拘束をいれました。 SFにおけるリープ、取分けタイムリープはバタフライ効果が生じて、…

本稿はゲンロンSF創作講座３期第６回「キャラクターの関係性で物語を回しなさい」で提出した梗概になります。以下、講座でも述べた紹介文を記載します。 ①どのようなキャラクター関係か…

今回の作品では、時間にトリックを入れてみようと思いました。具体的には、夢と現実世界の時差を利用することで、冒頭に掲示した時間が物語を読み進めることで明らかになるという形にしてみま…

　本稿の基本的な話の構造は「主人公の祖母が死んだので葬式をする」というだけなので、起承転結も明確でなくシンプルではありますが、情報産業の発達とそれが引き起こす極度な個人主義社会と…