月も一所懸命
月でいてくれるんだ
そんな風に考えたこともなかった
でも今夜
分かったような気がする
みんなこわれかけている
そして変化し
生き続けている
だから あやふやで
あぶなかしくて
ひとつでも欠けたら
もう次の世界はない
そのことに気づいたら
見あげる月は
弱く不確かで でも
それだから 美しい
ほんとは いつでも
そこへ落ちていってやれるんだよ
月はそう言って
分かってくれそうな人の心へ
銀色の光を伸ばしている
伝わってるのかな
月の思い
この世界の
ほんとうの愛に
気づいてる人は
ほんとに ほんとに
ほんの少しなのかも
しれない
