10月購入分では最後の書評になります。
もう一冊あるのですが、各論傾向が強くて、あまり参考にならない感じでした。
総合的な経済史に関するものでして、経済発展の理由として個別要素を取り上げ、その後、史実的な発展を考えていくという形式を取っています。
感想としては別書を引用することが多いので、いきなりこの本から入るより、ダロン・アセモグル氏の著作やロバート・C・アレン(ロバート・G・アレンではないのでご注意)氏の著作あたりを読んでからの方が良さそうです。
ヨーロッパの発展に関わる説明については「なるほどね」と思わせるものもあり、トータル的には面白いのですが、この本から何か物凄いものを受け取るかというとそこまででもないという評価になるでしょうか。