どうもこんばんわ。
冬はコタツに信玄餅アイスの
川中島ケイです。
『寿司から始める天下泰平』
お読みいただいている皆様、ありがとうございます。
12話目にしてついに戦国時代にて現代の寿司が完成しました!
という事で連動企画であるこちらでも
作者の勝手な解釈と発想に基づいた
『戦国時代での寿司の作り方』
やっていきたいと思います。
感想でも頂いたのですが
「米と魚があれば寿司なんて作れると思ってた」
これは書き始める前、作者もそう思っていました。
でもね、よくよく考えてみたら大切なものが足りないのです。
それは何か……そう、寿司酢です!!!
ただ米の上に刺身を乗せて食べたのでは味気ないし
そもそも衛生管理(食中毒の危険防止)が脆弱な時代
そんな事をしたら多分に黄色ブドウ球菌の餌食です。
味の上でも、毒消しの意味でも酢はとても大切なんですね。
でも戦国時代には酢という物は存在してないっ!
いや、あったにはあったらしいですが公家の
食べ物にしか存在しない高級調味料の扱い……
そりゃそうですね、戦をするにも兵を雇うにも
米が貨幣代わりに使われていた時代、
それを調味料に、ってのはやはり厳しいでしょう。
そこに加えて砂糖は恐らく、南方のサトウキビから
しか取れないこれまた貴重過ぎる調味料。
大河ドラマでも金平糖一粒が黄金一粒と同じ、
位の扱いをされていましたし……
これでは寿司酢なんてどうやっても
貴族しか手に入らないモノになってしまう。
そこで作者は3日ぐらい考えました。
この物語をなんとなーくしか考えて無い頃なので
この問題がクリアされなければ企画は没です。
一瞬『チート能力で勝手に寿司酢が溢れ出る甕』
なんてご都合アイテムまで考えました。
いや、そこは知恵と工夫で乗り切らないとダメだろ!
って思って何とか振り払いましたが……
『酢 作り方』『酢 歴史』『酢 戦国』とか
めちゃくちゃ色々考えすぎて頭がパンクしかけて
そんな中でキャロットラペを作った時、
ふと思いついた!!
ワインビネガーだ!!
めちゃくちゃ甘い品種の葡萄で作ればイケる!!
そして葡萄といえばフルーツ王国山梨!!!
山梨の葡萄の歴史を見ると1300年前からあったと
書いてあったので栽培、ワイン造りが大々的に
行われたのは近代だとしても、山で採って
自分たち用に食べたりしている場合はあるだろうし
文献には残ってなくても、それが偶然発酵して
山葡萄で酒ができると知って密造してた人間の
一人や二人は居たんじゃないかな?とか
南蛮渡来の物が入ってくればワイン飲んでる切支丹の
一人や二人いてもおかしくないよな?とか
そう考えて、この答えに辿り着きました。
そんなこんなで石臼で精米して炊いた白米に
甲斐産の葡萄から作られたワインビネガーを混ぜ
駿河湾で採れたての魚の刺身を乗せて
戦国時代初の生寿司、完成です♪
ネタは……そうですね、やはりカツオ・マグロなんかは
遠洋で有名だしこの時代でも獲ってたかな。
あとはクロダイにアジ・サバも獲れたみたいなので
その辺りが並んだに違いないと思います。
あーやばい、ひとりはま寿司でビール飲みたくなってきた。
さてさて、そんなワケで次回はこの寿司を持参して
次なる土地に売り込みにまいります。
そんなワケで今後も『寿司から始める天下泰平』
お楽しみいただけたら嬉しいです。