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引き込まれてしまった(企画レビュー)

恒生二十歳、星子十六歳。/深海くじら様
https://kakuyomu.jp/works/16818093088933314051/episodes/16818093088933347671

自主企画の完結作品としてご参加いただきましたが、続編を希望します。
主人公の人柄、妹の健気さに惹かれました。
1話では大きな出来事はありませんし、二人のキャラクターもすごく特徴があるわけではありません。
それでも引き込まれるのは、なんらか読む人と共感する大切なことが書いているからではないでしょうか。
いい話になりそうな予感がします。



☆2にしましたが、ご紹介します。
もちろん2の理由は、真に完結したら3だからですw

完璧に油断して読んでましたwww
まず深海さまの作品は一文一文が波の音のように静かで心地よいです。
それと今回の作品に必要な空気感が合っていたのかと。
主人公が優しそう、妹が健気である。
応援したくなります。

ここからチョビっとネタバレかもしれないので、続きを読みたい人は本作を読むのだ。



♦︎



妹が、過去にいじめを受けるのですが、本作での妹の描写は明るいです。
リアルでもそう。
そういう目に遭っても、前向きに生きようとか、家族で支え合おうとかやってる。
みんながみんな復讐してやろうと考えているわけじゃない。(それができないからエンタメとして盛り上がっているのでしょう)
自分が被害者でありながら、それでもより良い自分でありたいという人間に備わった精神ってすごいんだなと思います。
家族だって加害者には腹が立ちますが、そのたかが数年にこだわらず次のステップで生き生きとしてくれればと思っているわけで。

淡々と書いているようで、逆にリアルを描いていることが自分が引き込まれた理由です。
小説講座の先生から、”惹きつけるなら人物のキャラづけでなく物語で”と言われた理由がわかりました。

2件のコメント

  • 過分なるお褒めの言葉に痛み入ります。
    正直、ここまで読み取っていただけるとは思いもしなかったので、なんとお返しすればいいのかわからなくなってる次第です。

    おっしゃる通り、本作の基本軸に「復讐」や「ざまぁ」は存在しません。そこにある後悔は、未然に防ぐことではなくて、起きてしまった事象にどう向き合ってあげられたか、です。
    さらにいってしまえば、それらの経験が血肉になったとはいえ、既に通り過ぎた(ように見える)過去という位置づけだと想定しています。

    長編として想定しているプロット(原型レベル)では、過去を振り返り確認しつつ未来に進む、そんな物語を考えています。
    いただいたレビューのおかげで、(連載中の長編もあるため)いつになるかわからないけどきちんとカタチにしなければ、という想いを新たにしました。
    ありがとうございます。


    それと、キャラが弱いのはどうやら僕の特性(もしくは弱点)なのかもしれません。文体が強いキャラを嫌っているのかもw
    過去の作品でも強烈と言えるキャラは数えるほどもいませんし、しかもそれらは皆サブキャラww

    物語重視というのも、僕の書き方としてならばまさにその通りです。
    どっちも強ければ言うこと無しなんでしょうけどねぇw
  • すごくよくわかります!
    私も結局、理不尽や自分の力が及ばないことに対してどう生きていくかが作品のテーマです。
    テーマが同じだから波長が合ったのかもしれませんwww

    キャラの強弱は弱点なんかではないと思います。
    私が教わったのは、キャラが強い場合、読者に好き嫌いが生まれてしまうというデメリットでした。
    作品全体でバランスをとるのも力量のうちだと思うので、物を書くって……相当大変ですねw

    わざわざこちらにもコメントをいただき、ありがとうございます!
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