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「松井咲乃の遺作」に登場した詩について

今日も今日とて深夜更新、暇崎ルアです。

まずは感謝の言葉から!
先日投稿・完結した新作「松井咲乃の遺作」が、多くの皆様に読まれ、評価をいただいております。
ありがとうございます!

こちらの第二話にあたる「レコーダーに収録された音声 冒頭から四十五分まで」にて、咲乃が語る回想で、真子がT・S・エリオットという詩人の詩『荒地』を朗読するシーンがあったかと思います。
何のこと? となったそこのあなた!
↓をお読みください(スムーズな宣伝!笑)
https://kakuyomu.jp/works/16818093084449433842

もうすでにご存じの方も多いかと思われますが、T・S・エリオットは実在の詩人です。
劇団四季のミュージカルでおなじみの「キャッツ」の原作となった詩を書いた人でもあり、現代イギリス文学を代表する文学者の一人です。
引用した『荒地』は彼の初期の作品かつ代表作とされています。

作中で朗読していた真子は高校生。
この時期って、読む本や聴く音楽などでちょっと背伸びをしたり、「他とは違うんだ」とアピールしたくなる年頃ですよね(あえて中二病とは言わない)。
真子はわかったような顔で読んでいたようですが、ひょっとしたらこうした思春期特有の感性も持ち合わせていたかもしれませんね。

大学時代、英米文学の授業この詩を知ったのですが、とにかく難しい……。
今回参考にさせていただいた大修館書店版で研究されている方の解説を読み、「ああ、なるほどなあ」と思う部分もありましたが、それでも作者の頭の中はどうなっているんだ? と思わされる詩です。

T・S・エリオットの作品集ですが、岩波文庫などからも出ているようですので、気になった方はぜひ調べてみてくださいね。

以上、暇崎ルアでした~。

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