https://kakuyomu.jp/works/16816700427807848148/episodes/16818093078396265109 今回は名付けの続きと、第三部ノアズアーク編のタイトル回収です。
◻️謎の植物をついに特定できた話◻️
何年か前からうちの庭に謎の植物が生えていまして。ハート型の葉が対性になっているツル植物──この条件だとヤマイモになるのですが、明らかにヤマイモじゃないんです。ヤマイモよりも明らかにツルが太く、葉も分厚くしっかりしています。
ヤマイモによく似た毒芋のニガカシュウやオニドコロならヤマイモと違う特徴が多いのですぐに分かりますが、この謎の植物はあまりにも特徴がヤマイモに似すぎています。もし毒があるならマズいと思ってその正体を突き止めるべくいろいろ調べていたのですが、ずっと分からず終い。
そして今年も生えてきたので、園芸が趣味のうちの母に「何年も調べてるけど正体不明の植物がある」と見てもらったところ「葉っぱはブルースターに似てるけどねぇ」と言われたので調べてみたら確かにブルースターの葉っぱとよく似ています。でもブルースターではありません。とはいえヒントは得たのでブルースターに似ているツル植物を調べていってついにたどり着きました。キョウチクトウ科ガガイモ属のガガイモという植物でした。
このガガイモですが、なかなかの有用植物でした。生薬名は蘿摩子《らまし》で解毒、腫れ物治療、止血、あと精力剤などの薬効があります。
使い方としては、ツルを切ったときに出てくる白い乳液状の汁や生葉を刻んだものを虫刺されなどの腫れ物に直接塗る方法、乾燥種子を砕いて煎じて飲む方法があります。
芋には毒があるので食べられませんが、若い茎や新芽は天ぷらやおひたしにして食べれるそうです。
蛇足ですが、ガガイモを特定した後で、ふと気になってブルースターを調べてみました。結果→ブルースター【和名:瑠璃唐綿(ルリトウワタ)】キョウチクトウ科ガガイモ亜科ルリトウワタ属…………お前もかブルータスじゃなくてブルースター。そりゃ似てるはずだ。最初からブルースターを掘り下げていればもっと早くガガイモにたどり着いたのに、とちょっと徒労感。
でもまあ、何にせよ長い謎が解けてすっきりしました。