お久しぶりです。
思い出したかのように書く、ニチアサオタク悪役転生コミカライズの裏話のお時間です。
今回は、つい先日に公開された第10話での自分のやらかしをお話ししたいと思います。
メルトのキスから始まる衝撃のお話、皆さんも楽しんでいただけたでしょうか?
実は、Xでもポストしたのですが、この第10話には自分の行動が原因で発生してしまったちょっとしたやらかしが存在しているんです。
何をやらかしたかというと、メルトとフィーにからかわれて慌てるユーゴが発したとある台詞が間違っているということでして……。
本来、ここの台詞は「キスしてあげるからヒーローの条件について教えて~!」という二人に対して、慎みを持て!という意味でユーゴが「清く正しく美しくってあるでしょ!?」という感じのツッコミを入れる場面でした。
ですが、今回のお話のネームをいただいた自分は、何度か読んだ後でこう思ったわけです。
「今回、ニチアサネタがあんまりねえな」
前回はゲキゲキなバイオレットをネタにハチャメチャやらせていただいたのですが、今回は戦いが終わって次のエピソードに行くまでのつなぎのようなお話でした。
だからまあ、ネタを入れる隙のようなものがなかったというか、半分くらいはゼノン視点のお話が入っていたおかげでせいぜいメルトが「はい、けって~い!」と言うくらいのネタしか入れられなかったんです。
それだと流石に寂しいし、もう少しネタを入れたいな~……と考えた自分が取った行動が、上記のユーゴの台詞を変えることでした。
ご存じの方はご存じだと思いますが、某お姫様的プ〇キュアの中には「清く正しく美しく」をもじった「つよくやさしく美しく」というキャッチコピー(?)があります。
ちょっと文脈的に怪しくはなりますが、メルトのネタも含めて、今回はプ〇キュアを多めにしましたよ~!的な話にできるかなと考え、編集さんに台詞の差し替えをお願いしました。
――の、ですが、それがまあ忙しいタイミングかつ急なお願いだったために、混乱を招いてしまいまして……。
上記二つの台詞がごっちゃになってしまった、「強く正しく美しく」というセリフが爆誕してしまったわけです。
それが発覚したのが公開用の原稿が完成したタイミングで、差し替えるのが不可能だったという。
編集部さんからはその点に関して申し訳ないと謝罪していただいたのですが、どっちかというと急にお願いした自分が悪いのでこちらこそ申し訳ないという気持ちになりました。
というわけで、マルコスの台詞に続いて無茶なお願いをしてしまった烏丸のせいで、こんなトラブルが起きたという感じです。
これはもう、全国のプリンセ〇〇リキュアが好きな方々から、「お覚悟はよろしくて?」とフルボッコにされても仕方がない。
単行本では修正予定ですので、ネット公開されている原稿限定の誤植(?)を楽しんでいただければ、自分的にも少し気が楽になるかな?といった感じです。
さて、先に述べた通り、今回は次のエピソードに移るまでの間のお話という感じでした。コミックス2巻にも、ここまでが収録されるのかな?
次からのお話が3巻に収録予定のお話。2巻も大事ですが、打ち切り回避のためにもとっても大事な3巻のお話、展開されるのは……あいつがメインのお話です。
金色の蟹にすべてを託す漫画ってこれだけじゃないのかな?と思いつつ、脚本段階から色々と手を加えさせていただいたので、漫画の公開を楽しみにしていてください!