• 異世界ファンタジー
  • 現代ドラマ

ニチアサオタク悪役転生・第五話の裏話

以前からTwitter(X)の方で漫画の更新がある度に【ニチアサオタク悪役転生の裏話】に関する投稿をしていたのですが、「そっちだと正直追い切れない……」というご意見を頂き、カクヨムさんの方で掲載してほしいという要望を受けましたので、本日から近況ノートの方で投稿させていただきます。
興味がある方は覗いていってくださいね。

本日はマンガワンさんの方で更新された(他サイトでも掲載されてます!)第五話についての裏話を……。



『マルコスの台詞変更について』

原作を読んでくださっている方々はお気付きになったとは思うのですが、マルコスの台詞がかなりマイルドになっています。
ここは僕が急遽お願いして、ネーム製作数日前に変更させてもらったところで、どんぐりす先生と編集さんには迷惑をお掛けしました……。

変えよう!と思った理由なんですが、各サイトでの皆さんの感想を読ませていただいたからです。
同時に、漫画の原作を担当するということの難しさを悟った部分でもあります。

連載開始から本日までこの小説を読んでくださってる方はご存じの通り、僕は新作を投稿する時は一日に二、三話連続投稿し、書き溜めていた分を一気に出すというやり方をしています。
そこから基本的には毎日投稿を続けていくわけで、物語の進むペースが非常に早かったわけです。

しかし、漫画ではそういうわけにはいきません。
現在のペースですと、更新は一か月に一話(正確には二週間に一回、一話を分割して前編・後編として)投稿する形になっています。

そして、漫画にはページ数の決まりがある。ネット小説のように、好きなところまで書いて、区切って……というのはできないわけです。
魅力ある引きを作ることもそうですが、この掲載ペースの遅さというのを僕は計算に入れていませんでした。

読者さんから人気なフィーを人質に取ったこともあって、初登場時のマルコスの評価はもうやばいことになっておりまして……それを見て、ちょっとマズいなと思ったんです。
この後、マルコスは汽車でのお話で再登場するわけですが、そこでもヘイトを集める行動をする。
そうなった時、後に彼がユーゴと協力して戦うお話まで、彼への印象は最悪のまま固定され続けることになるでしょう。

今のペースで更新を続けた場合、多分そのお話に辿り着くまで、二、三か月はかかってしまう。
その間、嫌な奴のイメージで固定されたマルコスが急にいい奴になったところで、読者の皆さんは「はぁ?」としか思わないのではないか。

今でこそマルコスは人気キャラで(編集さんも大好きなキャラです)、ユーゴのライバルであり最大の友としてのポジションを確立しています。
でも、それは僕がハイペースで小説を更新し、彼の悪い印象をさっさと覆せるようなお話を早めに投稿したからこそそうなっているのではないか?
もしも漫画でも同じような展開にしたら、多分、読者さんはマルコスのことを嫌いになってしまう。
だからこそ、ここでマルコスがいい奴であることを示さなければならない……プライドは高いが貴族としての誇りを持つ、ちょっと抜けてるいい奴としての今のマルコスとしての姿を少しでも出しておこうと考え、急遽台詞の変更をお願いしたというわけです。

今のところ、この判断は正しかったように思えます。
各サイトでの反応を見る限り、マルコスの人気が急上昇している様子で、すごくほっとしているところです。

台詞や描写、そういった部分をしっかり考えていかなければ、余計な誤解や不明な部分を生み出してしまう。
「ブラスタは量産品という設定があるのに、フィーは量産に向かないと言ってる」というご意見を多くいただいているのがその最たる例です。

僕の脳内では「ブラスタは昔はいい感じの量産品だった」「でも、今は技術の発展や強力な敵である魔鎧獣の誕生によって力不足になった」「だから、今の時代では量産に向かない」という設定が組み上がっていたからこそ、最低限の説明で終わらせてしまっていた。
簡潔過ぎるこの説明で理解してくださった読者さんも多くいましたが、混乱してしまった読者さんも多くいたみたいで……本当に申し訳なかったです。

せめて、上記のフィーの台詞の前に「今の時代では」を入れておけば、こんなことにはならなかったと思います。
そういう部分も含め、まだまだ自分は未熟なんだなと思い知らされております。
面白い漫画の脚本が書けるよう、努力あるのみですね。



『魔鎧獣について』

ようやく出せたこの小説の主な敵、魔鎧獣。
その第一弾であるアラクロですが、どんぐりす先生が素晴らしいデザインをしてくださいました。

一目見てヤバい! ってわかるグロテスクな見た目で、皆さんにお披露目するのが楽しみで楽しみで……!
ゴブリンとオオグモの融合体なのですが、ボス格はオークっぽい体型になっているので、実質クモオーグです。シン・仮面○イダーです。

デザインをお願いする際、イメージとして仮面ライダーBLACKの一話で登場したクモ怪人のような感じで……というリクエストをさせていただきました。
本家の気持ち悪さ、異色さ、そういったものを完璧に再現しつつ、オリジナルの要素を加えていただいた素晴らしい怪人に仕上げていただいたと思います。

ライダーシリーズの定番である第一話の怪人こと蜘蛛男と、異世界もののお話で序盤に戦うモンスター、ゴブリン。
この二つを組み合わせたアラクロは、ニチアサオタク悪役転生という作品のある種象徴のようなものだと思っております。

アラクロとの戦いは六話で行われるわけですが、そこも楽しみにしていてください。
やっぱり多くのネタを仕込んでおきましたので(笑)

といったところで、今回の裏話はここまでにさせていただきます。
次回は六話の更新があった際に投稿する予定なので、楽しみにしていてください!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する