地崎守　晶　

https://kakuyomu.jp/works/16817330654488974404/episodes/16817330654489231356



天野蒼空さまの企画 第4回空色杯 https://twitter.com/kro_ba_/status/1632311379804983297　
500文字以上の部参加作品です。 陰鬱で変わらない日々を抜け出して、繰り返し僕を現実へ運ぶ列車を降りる。そのために払う代償と、自分と世界の変革。

500文字以内で収めたもう一つの作品から分岐するお話。
　やや不恰好なお話ですが、私は閉塞と安定を投げ捨てて飛び出すこっちが好きだったりします。
物語の主人公になるには対価が必要というメソッドを表現して見ました。

こちらの「僕」は閉塞の中で俯いてばかりではなく窓の外を見ていたから彼女に気づき、安定した現在を捨て電車を降りるという行動によって眩しい光に照らされ、彼の灰色だった朝が色づきます。
　疲弊した彼が物語の主人公になるには、代償が必要なのです。