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タンポポだと思ってたもの…

今日、たまたま新着から他のかたのノートを見たら、西日本には白いタンポポが咲くらしいって話が書いてあったんですよ。シロバナタンポポっていうらしいんですが、おおっと思ってネットで調べたら、花期が三月〜四月くらいだって。
ああ、そのあたりで見てないってことは、うちの近所には自生してないんだなぁ。西日本なのに残念。たしかに、子どものころから白いタンポポ見たことないもんなぁ。

でもね。問題はそのあとなんですよ。そのとき、『タンポポは地面に葉がはうように伸び、丈が低いため、夏期には他の背の高い雑草に埋もれうんぬん』ってあって。

ん? ちょっと待って。タンポポは背が低い……えっ? じゃあ、僕が知ってるあの植物は何? 一メートルくらい伸びるよね。現に今も川端でよく見かける……。

うん。知ってましたよ。背の低いタンポポ。葉っぱが放射状に生えて、まんなかから花の茎が伸びるやつね。

でも、それとは別にすっごく背が高くて、黄色い花が咲いて、綿毛ができて、太い茎の途中から枝わかれした葉っぱが伸びるやつ。あれもタンポポだと、僕は思ってた。子どものころから、タンポポは二種類あると……で、なぜか、和風のタンポポが背の高いやつ、西洋から来たのが背の低いやつと勝手に分類してた。

どうも違うらしいぞ。さあ、どうする。かーくん?

こういうときはネットですよね。『タンポポに似た花』で調べると、すぐに正体判明。

ノゲシ——

たぶん、漢字で書くと、野芥子なんだろうな。タンポポというより、アザミに近い品種っぽい。それも、古来に中国から入ってきた在来種のノゲシと、最近になって西洋からやってきた外来種のオニノゲシがいるらしい。ノゲシとオニノゲシの違いがよくわからないー!

で、急いでウォーキング行ってきて、問題の花の写真を撮ってきたんだけど、葉っぱの根元が三角につきだしてるのがノゲシで、丸いのがオニノゲシ。
写真……ピントが甘ーい!

どっちなんだ? 僕がタンポポだと思ってたものは、ノゲシ? それともオニノゲシ?

グルグルしてましたが、どうも総合的に見て、オニノゲシの葉っぱはかなり濃い緑でツヤがあり、トゲトゲもある。サニーレタスっぽい緑。

僕のまわりに生えてるのは、そこまで濃い緑じゃないので、たぶん、ノゲシだろうと落着しました。

そうかぁ。ノゲシかぁ。タンポポじゃなかったんだぁ。

子どものころ、飼育当番っていうのがあったんですよね。当番の人は家から野菜クズを持っていかないといけない。ウサギとニワトリを小屋で飼ってて。

で、いつものように家を出て、みんなとならんで歩いてるとき、ふと思いだしたんですよ。
「あっ、今日、飼育当番だった」
でももう家にも帰れないしね。どうしようかなぁ。
で、ふつうに「タンポポが生えてる。アレでいいや」と思った。このときすでに、ニワトリはタンポポ食べるって知識があったか、またはなんにも考えてなかった。感覚は大根菜。

んで、学校行くまで、その草を見つけるたびにポッキポキ折りとって、かなりの量になりました。ほかのみんながキャベツやニンジンを袋に入れてきてるなか、雑草の束をさしだす野生の子。

葉っぱを刻んでエサにまぜてさしだすと、めちゃくちゃガッツくニワトリくんたち。大人気だった。

この思い出の草がノゲシなんですね。
ニワトリも食べるけど、人間も食べられるそうです。

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