この小説が本になります。
結局、出版社からの打診は一つもなかった。
という事で、常時ネットで公募しているカドカワBOOKS様に、この小説を送って本にしてもらう事にしました。
カドカワBOOKS様がこの小説を本にしようとしたのは、これを読んだ担当の編集者が、あらすじとタイトルだけ見て判断し、ざっくりとしか中身を読んでいなかったから。そう本人が言ってた。
酷い編集者だと思う。だけど、彼と会話をしていてプロデューサーとしての能力は高い気がした。ただし、そんな気がしただけで、本当に才能があるかは知らない。
出版する本には、本編の最初にホットスタートを書いて、最後も加筆して締まりの良い終わりにした。読んだらほっこりする感じ。
それと、1万字の書き下ろしに、ルディの過去を描いた『運送屋ルディ』も載せている。書かされたとも言う。
こっちはファンタジー色が一切ない、SFのストーリーです。自由にやらせてもらったぜ。
そうそう、タイトルを短く変更する話もあったのですが、編集者がこちらの提案を全て拒絶したので、このままのタイトルになりました。
そうしたら、タイトルの真ん中のフォントを弄って隠しやがった。
こんなありきたりなタイトルに変えて売れなかったら、全部編集者のせいにしてSNSで騒いでやる予定です……今のは半分冗談。
表紙の構成はノータッチ。キャラデザもこちらの意見はほぼ通らず、編集者からは「売れてから言ってください」と、冷たく言われた。
新人作家は辛れーわ。
特定の本屋で買うと、特典のショートストーリが付いてきます。
今のところ聞いた話では……。
◆『ナオミのテニスプレイヤー』→メロンブックス様
◆『変な絵画』→TSUTAYA様
◆『ソラリスのメモリー』→アニメイト様
◆『肉食系女子』→とらのあな様
◆『思い出の指輪』→ゲーマーズ様
だったかな?
1巻だと登場人物が3人しか居ないのに、5本も書かされた。
さらに、もう1本書けと言われたから、料金釣り上げてやったら話がなくなった。
これは、俺がシステムエンジニア時代に、無茶な要件を言ってくる企業への抵抗手段。まさか作家になった今になっても使うとは思わなかった。
既に販売まで一カ月を切っているので、予約は開始しています。
ショートストーリーを読みたい方は、上記の本屋からの購入を検討されては如何でしょうか。
なお、今のところ、コミカライズどころか続巻すらまだ決まっておらぬ。
皆が買わなければ、タイトル買いが期待できないから、おそらく続巻されずに打ち切られるでしょう。
という事で、以上が書籍化の報告でした。