タイトル:人形と恋(仮)
キャッチコピー:司教は言った。それは奇跡ではない。
テーマ
被創造物の悲哀。理想という作られたという意識がある少女の思考を描く。
青年の無意識的な支配欲と恋心が混じった感情を書く。
人形の美しさについて書く。
キャラクター
エミール=ボッス
18才。農夫の長男。短い赤みがかった髪。土地を持っているため、貧乏ではない。狩りは不得意。内向気味な性格。ピティエに恋している。初恋。浮世離れした彼女の姿に憧れがある。日々の生活の忙しさだったり、長男の跡取りなど、丁度子供と大人の間。畑仕事をしているので身体は実用的な鍛えられ方をしている。
「これくらいしか用意出来なかったけどね」
「僕は君を愛しているよ」
「こう見えても、身体は鍛えているんだ。狩りは苦手だけど」
アンネッタ=ドゥースブルフ
16才。エミールの幼馴染。赤毛のくりんくりんの髪をみつあみにまとめている。同じく農業をしている。エミールに仄かな恋心がある。少しきつい性格にする?身体はやっぱりがっしりしている。白人系? 血筋を見るとエミールに近しい。女性の豊かな丸みがある。現実主義で夢を追う元気な女の子。
「キスしてたわよ」
「アンタは一体……」
「わたしはいつも幸せについて考えているわ」
「混血は色々大変なんだって」
ピティエ=ランタイオ。
年齢不詳。おそらく八十年前に誕生した、戦争後のゴーレム技術が最も栄えた時に生まれる。精巧に作られた人形。大人しく見えるが、社交的な性格。それは人間社会にある程度溶け込む必要があるから。17才程度の見た目。線の細いスリムな見た目。髪は薄い金色。鎖骨まであり、毛先は内側に巻いてある。人形。造り物だと見抜いている石使いに対しては冷静。石使いの工房で雑務をして働いている。自分の生まれた意味を求めるため、本を読む。耳はなくそこには小さな羽がある。見世物の翼。エミール達からは翼人の血が混じっていると思われている。
人の激しい情動を受けると壊れる。物理的に。ただし恋心はある。
「わたしはあなたにどう見えますか?」
「ありがとうございます、嬉しい」
「わたしもあなたと同じ気持ちです」
「どこかへ連れて行って欲しいです」
石使い
村に工房がある男。石工を生業とし、また石像〈ゴーレム〉を使役して依頼事を解決する仕事もする。
35才くらい。黒髪、太い髪質、浅黒い肌。浅い青色の瞳。独立をしている。ぶっきらぼうだが、優しい。自分の作った創造物に対してはしっかりと責任を果たす。ピエタは拾うもしくは古道具屋からもらい受ける。そもそも人間を精巧に作るということ自体、価値観的によろしくない。石工もガテン系なので胸板は分厚い。スープをまずそうに食う男。