次の時のメモです。
女の子には、センチメンタルなんて感情はない。
痛い。やめて。これは秘密だよ。わたしたちの繋がりは誰にも引き裂かれない。馬の手綱。薬莢。お腹の中の短銃。込められた弾はわたしには届かない。撃ったくせに。シーツに染みつく柔軟剤のフローラルな匂い。シーツに染みつく体液の生臭い匂い。
だからわたしは突き落とし、だからわたしは突き落とされた。わたしを。短くしちゃいましょうか。お願いします。自分で切ったのでちょっと変なんです。
ゆらゆら揺れる、揺らされる。わたしは選んだの? わたしのせいなの? 暗闇で目が合う怪物はいつだって優しい。うがいをして、最後に手を洗う。何度も何度も。そうすることで終わりに気づく。
厚い手はわたしよりも大きくてわたしよりも力強い。いま気づいたのは、きっとこの場所のせいだ。それはわたしを守るためではなかったのですか。はさみ。眼のくま。メガネをテーブルに置いて。月明かりの下ならばれないと思っているのかな。でも月は見えない。カーテンで隠れてるから。
人形がこっちを見ている。変わらないこと。変わること。わたしは幸せだ。カラス。力が欲しいよ。こんな気分なんだ。押し付けるのって。軋み、折れることって苦しいよね。心も、体も。すこしは分かってもらえると嬉しいな。さようなら、父さん。