少し遅くなりましたが、『南風にサヨウナラ』、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
物語を最後まで読んでいただいた方はおわかりでしょうが、この物語「女護ヶ島」の伝説をちょろっと入れています。
女護ヶ島は日本に伝わる伝説で、女だけが住んでいると言われる島です。井原西鶴作「好色一代男」の主人公も、ラストはこの島に向かって旅立ちます。
で、この女護ヶ島の女性たちはどうやって命を繋いでいるかというと、南風を受けて妊娠するって書かれてるんですね。
ここから、「南風によって孕むとされる世界に別れを告げる」って意味のタイトルにしました(^^
女護ヶ島の伝説、男にとってのパラダイスみたいに扱われることが多いですが、物語で書いた通り「女を護る島」と書くんですよね。そこも興味深いな、と思って題材にしました。