七作目『魔法と科学の申し子の多元世界逃避行記』は、「カクヨムは男性読者が多いから男主人公を書けばもっと読まれるのでは!」などという安直すぎる期待を込めて、初めて男主人公ものを書きました! 女主人公ハイファンは厳しい、なら男主人公ハイファンを書いたら解決するのか? というのが七作目の個人的なテーマです。
結果としては、ものすごく苦労しましたァ! 書いているうちに気がついてしまったのですが、男主人公だと自分のテンションが上げにくいことに気がついてしまったのですよ!
そんな中でも十万文字を書き切る手法として、ログラインをキチンと書くほか、神絵師様達の綺麗なキャラクターイラストをウェブから持ってきて、登場人物像のキャラ設定パワポとして画面の横に並列表示しながら書くとテンションを上げられるなど、色々と執筆手法や執筆環境に関して勉強させてもらった1作となりました。
そんなテクニカル的な成長もあり無事に十万文字を書き終えたわけですが、内容的には多元世界+タイムリープ&未来分岐+ラブコメという、なかなか無茶なことをしてしまいました。でも一度は憧れますよね、未来分岐もの。主題の多元世界はどうしたんだってツッコミがきてしまいそうです。
超越存在が未来分岐シミュレーションをするものは数十年前のラノベ(おそらくそれ以前にもある、ESPもののドラマなんかでもありましたしたしね)にもあるくらい昔からあるものですけど、なかなか難しいものです。変えてしまったら、未来からも色々と干渉されるなんて、最近ですとダーウィンほにゃらら的な漫画でもやってますので、色々と思いがけないストーリー展開が描きやすいテーマではあるのですが、その分、イマジネーションが求められるのですね。
また、そのうち懲りずに書いてみたいとは思いますが、SFチックなものはカクヨムでは難しいところがあります。
そして、六作目のあとがきでも記載した通り、多分「ストーリー」ものを最後までかけたのは七作目が初めてで、個人的には割とやり切った感ありました。でも、カクヨムコンの十万文字以上という条件を満たすために一章分足りなくて、途中で開拓ものをつっこんで無理やり伸ばしたのが力不足を感じたところです。
自分の苦手なものであっても、最後までやり切れば引き出しの幅が広がるはずという、非常に習作的な意味合いで書いた作品ではありましたが、色々と書けない時にどうすれば筆が乗るのかが得られてよかったです。
ではまた。