中学生の律が、学校の噂の幽霊と出会うお話です
最初、頭に飛び飛びでいくつかのシーンが見えた時
“あ、これ4000字越えそうだな”
って思った通り、余裕で越えまして
字数内に収めるために削って削って削りました……!
全体的なストーリーと変えたくない台詞をそのままに、自分以外の人にも同じ景色が見えるように、という意識を大切に書きました
さて、ここからは作中で書ききれなかった設定を少々
まず登場人物の名前の由来ですが
歌音ちゃんはパッヘルベルのカノンから
律くんは旋律の律
そして実は華乃先生の名前も元になるものがあって
指の練習などで使われたりするピアノ教材のハノンから取っています
見た事のある方はわかると思うのですが、音の並びとかリズムとか、あれ本当にいろんなパターンがあるんですよね
律くんが
「やっといろんな音階ループから解放される……」
と言っていたのは、ひたすらハノンを練習させられていたからだったりします
カノンは自分の好きな曲の一つです
聴くといつも卒業式の風景を思い出して懐かしくなります