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カスミ荘の(非)日常:小ネタ~『今日は◯◯の日』シリーズ~

~良い鰹節の日~

「あの、柊さん。もしやとは思いますが、今作っているそのご飯は……」
「柾の晩飯」
「いや、予想はしてましたが、さすがにそれは……」
「ご飯に鰹節でもいいだろ。安心しな。和泉にはやらねーから」
「いや、猫じゃないんですから」
「馬鹿野郎。猫にやるかよ」
「あ、さすがにそこは分かって――」
「猫には焼き魚だろ」
「猫のほうが豪華だった。でも、なんで『鰹節ごはん』なんですか?」
「今日は『良い鰹節の日』なんだと」
「鰹節!?」
「『いいふし』で」
「分からなくはないけど、なんか無理やり感ありますね……」
「何にせよ、寝てるだけのやつにはこれでいいんだよ」
(フォロー出来ない……!)


~良い双子の日~

「双子って、前世で心中した恋人って噂があるの知ってる?」
「花菜ちゃん、それ男女の双子ね」
「俺も春馬も男だし」
「でも、春馬君はよく女装してるじゃん」
「可愛いでしょ?」
「否定はしない!」
「うわぁ、うちで一番可愛い子に認められちゃった! どうしよう、春斗」
「喜ぶところなの……?」
「そこでね、私思ったの。男女で産まれてしまったら、結局は別の誰かと結婚するかもしれないでしょ? 『そんなの見たくない!』っていうので同性で産まれたんじゃないかって」
「すごい妄想力だね。同性で産まれても、別の人と結婚するのは変わらないけど」
「引くどころか感心するよ」

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