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心象インカーネイション:完結しました

 こんばんは。閲覧いただき、ありがとうございます。

 本日、タイトルにあるとおり、『心象インカーネイション』が完結しました。
 元は夢で見たワンシーンから思いつき、起きてすぐメモしたものから始まった話でもあります。
 人間の様々な感情を意味する『喜怒哀楽』から四章立てで組んでいこうとしたのですが、起きる騒動として『怒り』と『哀しみ』はともかく、『喜び』と『楽しみ』とは? となり、再度練り直し。
 一章では『嫉妬』という『怒り』に主人公が躓いていた基獣を得るという『喜び』を。二章では大切な人を失う『哀しみ』から、それを乗り越えて新しい生活への『楽しみ』を。
 そして、最終章では等級による差別からくる『怒り』と『哀しみ』。それらによる苦痛からの解放という『喜び』と変わりゆく情勢からの未来を『楽しみ』に。
 そういったことを念頭に置いて書いてきました。

 苦戦したのは、庵の『苦痛』を取られていることですかね。痛みを感じない、ということなので、どう書けばいいのか……と。今でもちょっとこれはありなのかなと思う節もありますが。
 でも、始めに作った設定よりも行動派なので書いていて楽しかったです。

 あと、終始書きにくかったのが主人公、有栖です。
 控え目な子が主人公なのは書いたことがなかったので(主人公の周りにはいましたが)、喋ることがあんまりない……! これは増やさなきゃ! といくつか加えたり、他の人の台詞を彼女に回すこともありました。段々と物言いがはっきりしてきたのは、彼女の中でいろいろと成長があったからです。

 今回の物語については、『感情』をテーマにしていたのですが、夢から思いついた当初は感情はあまり関わっていませんでした。冒頭に書いたように、感情に繋がったのは今の仕事が関係していますね。
 接客業をしていると、十人十色とはよく言ったもので、本当にいろんな方と出会います。その一人一人の感情が目に見えて分かったら接客もやり易いのかな……、いや、逆にやりにくいか……と思った矢先に「あ、これだ!」となりました。
 使えていない、所謂没ネタについては、また別件で再活用します。

 今回が、長編としては初の完結ですかね。カスミ荘は……連作短編な感じなので。
 相変わらず、あやかし関連のものが好きなのですが、次回もそんな雰囲気のものになりそうです。十二生肖も頑張ります。

 それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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