本編をお読みいただいた方ならご存じでしょうが、
作中には明確な年号が出てきます。
2003年です。
今からざっと、十三年ほど昔ですね。
はい、その頃からこいつらと付き合っています。
正確に言うなら、更に二年ほど前からの腐れ縁です。
更に更に言うなら、処女作といえるのがこいつでありまして、
しかも完結していないという爆弾物件です。
更新の停滞は、ひとえに自分のテンションが続かないことにありました。
ちょっと書いては満足し、暫く放置して、また気づいた頃に手を伸ばす。
そうして気が付けば、膨大な月日が経っていたわけです。
社会人になってからは、物書きの時間が思うように取れなくなり、
もういっそ、物書きやめて普通の暮らしにもどろう。
他人の作品食い散らかして楽しく暮せばええやんけ。
などと怠惰な考えに至ったりもしていたのですが。
どうしても、脳内のこいつらが消えてくれませんでした。
何をしていても、何処にいても、転職しても、生活環境が変わっても。
ずっと、脳内で勝手にワヤワヤやっておるのです。
しかも、苦しげながらも必死で生きる彼らの奮闘が延々繰り返され、
悩んだ末に、去年腹をくくりました。
わかった! お前らのケツ、最後までもったるわ!
そんなわけで、本格的に再始動したのでありました。
FCは今流行りのノリや世界観と、ちょっと違います。
書き手がうんざりするくらい(笑)長い長いお話です。
しかし彼等が必至で足掻き続ける限り、
俺も諦めずにその生き様を描ききってやりたいと思います。
王道風味に始まりながらも、少しずつ路線がずれ、
最終的には伏線満載でお届けする予定のダークファンタジー。
宜しくお付き合いいただければ幸いです。