現在執筆中の『簪影幻譚』は、第2章31話まで書けました。
青蘭楼という妓楼に男4人が集まって、それぞれの簪への想いを語ります。どうでしょうか、世の中には女の頭に挿す簪に、異常に拘る男もいるという怖さが、少しは読者に伝わったでしょうか?
そうそう、こういうのって、フェティシズムっていうのでした。簪フェチですね。フェティシズムって、『下着や服などあらゆる“モノ”に対する異常な性欲のこと。 心理学では、性行為を目的としない、性の逸脱現象とされてきました』、とのことだそうです。
もちろん、私は女でモノに性的興奮することもないので、(笑)、ほんと、男たちの会話で、フェティシズムを描くのは難しかったです。でも、やっとここまで書いて、一山超えたというか…。そして、次回より、恒例の白麗ちゃん登場です。白麗ちゃんを書くことで、この小説は『白麗シリーズ』の1つで中華ファンタジーなんだってことを強調しようと思っています。
ところで、前回の近況ノートには、小説を書く時に、心の中の声を書き表すのに括弧を外すことに挑戦してみたということを書いたのですが。今回は、登場人物のセリフの前後の文章についてです。
私は、登場人物たちが喋りだしたり喋ったあと、書く言葉は、<言った><答えた><言葉を続けた>の3つのパターンしかなくて。これをもっと多彩にしなくてはと思い続けてきました。しかし、これがほんとうに難しいです。
どういうことか説明するために、いま読んでいる、あさのあつこさんの『弥勒シリーズ』から例をあげます。
「……」
信次郎の眉間に微かな皺が寄った。細められた目の中で光が凝縮する。伊佐治は身を乗り出した。
「……」
…という感じです。
セリフとセリフの間に、<言った><答えた><言葉を続けた>ではなく、こういうかっこいい描写を挟んでみたいものです。それにしても、本当に、あさのあつこさんの文章はいいですねえ。
簪影幻譚(しんえいげんだん)
https://kakuyomu.jp/works/16818792437782440440 本日の写真は、昨日に続いて、栗林公園の池で悠々と泳いでいた鯉。